毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介するのは、工藤ノリコさんの絵本『ノラネコぐんだん パンこうじょう』。累計100万部突破の人気作「ノラネコぐんだん」シリーズの1作目です。
ワンワンちゃんのパン工場を覗き見していたノラネコぐんだんは、おいしそうなパンを見て、自分達もつくりたくなってきます。そこで、夜中にこっそり工場に忍び込み、見よう見まねでパンづくりに挑戦しますが…。
ノラネコぐんだんはもともと、ワンワンちゃんが様々なお仕事に挑戦する四コマ漫画「ワンワンちゃん」シリーズの脇役として生まれたキャラクターだったそう。絵本シリーズではワンワンちゃんが脇役となって、ノラネコぐんだんがその旺盛な好奇心でやりたい放題、自由奔放に暴走します。
ノラネコぐんだんのパンづくりは、超がつくほど適当です。「こむぎこ ドバッ ぎゅうにゅう ドボッ」…「ふくらしこ」に至っては「ぜんぶいれちゃえ ドバッ」といういい加減さですから、当然うまくいくはずありません。パン焼き窯ごとふくらんで、パン工場もろともドッカーン!! ドリフのコントのようなお決まりの展開で進む物語に、親子そろって思わず爆笑してしまうことでしょう。
最後はこれまたお決まりの反省会。「こんなことをして いいと おもっているんですか」とワンワンちゃんに叱られて「いいと おもってません」「ニャー」と答えるノラネコぐんだんですが、その目には反省の色がまったく見えません(笑)
自由すぎる言動、くり返す悪だくみ、ふてぶてしい表情…ノラネコぐんだんの“ワルかわいさ”は、子どもだけでなくたくさんの大人も魅了しているようです。
<ミーテ会員さんのお声>
ママ自身が読みながら気に入ってしまって、2回連続で読み聞かせ。2回目の途中で本から離れたけど、笑いながら読み続けていたら覗き込んできた。まだ難しいし慣れていないから反応が少ないけれど、ママのお気に入りだからいつかは好きになるのでは。一緒にパンづくりしようねと話しかけた。(1歳1か月の女の子のママ)
毎回、とんでもない騒動を巻き起こすノラネコぐんだん。最新作『ノラネコぐんだん おばけのやま』にはなんと“おばけ”が登場して、ノラネコぐんだんがパニックに陥ります。少し大きなお子さんには、シリーズ初の読み物『ノラネコぐんだんと海の果ての怪物』もおすすめですよ。
▼工藤ノリコさんのインタビューはこちら
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