イチ押し絵本情報

家族そろって食卓を囲む幸せな風景(ロングセラー&名作ピックアップ Vol.207)

2018年11月1日

毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。

 家族そろって食卓を囲む幸せな風景

今回ご紹介する絵本は、漫画家で絵本作家の多田ヒロシさんの人気作『ねずみさんのながいパン』。2000年に出版された、「ねずみさんのえほん」シリーズの1作目です。

ねずみさんが長いパンを持って、とっとことっとこ。どこに行くのかな? ぞうさんのおうち? それともきりんさんのおうち? でも動物達のおうちでは、みんな楽しそうにお食事中。さて、ねずみさんの行き先は…?

見開き

自分の身長の7倍近くある長いパンを抱えて、絵本の左側から右側へとひた走るねずみさん。行く手に待ち受けるのは、ぞうさん、きりんさん、らいおんさん、うさぎさんといった、子どもに人気の動物達の家です。誰かのおうちにパンを届けるのかな?…と思いきや、どの家でもすでにごはんの時間が始まっています。どうやら、ねずみさんが向かっているのはここではないみたい、とわかります。

ぞうさんはくだもの、きりんさんは野菜、らいおんさんは肉。家族そろって好物を食べる食卓の風景は幸せそのもの。作者の多田ヒロシさんはインタビューの中で、当時、個食や家族団らんの喪失が社会問題になっていたこと、多田さんご自身が「食べる」ことを大事にしていたことがきっかけとなってこの絵本が生まれたとおっしゃっています。

動物達の家の外観にもご注目。玄関先の旗や家の形などから、誰の家なのかあてっこ遊びが楽しめます。最後は長いパンが長いテーブルの上の長いかごに置かれて、ねずみさんの大家族が「いただきまーす」。食卓の賑わいが伝わってきて、読んでいるこちらまで幸せな気分になれる一冊です。

赤ちゃん絵本と比べると文章は少し長めで、ストーリーがちゃんとありますが、題材や登場するキャラクターが身近なこともあって、2歳前後から楽しめます。赤ちゃん絵本からお話絵本への移行期におすすめです。

<ミーテ会員さんのお声>
おうちの外観を見て、次はどんな動物が住んでいるのか当てるのが楽しそうな娘。最後のねずみさんのおうちの中を見て「わーっ、いっぱい!」。みんなで食べるとおいしいね。(2歳8か月の女の子のママ)

続編に『ねずみさんのおかいもの』『ねずみさんのくらべっこ』があります。ずらりと並ぶお店の商品を指さししたり、どちらが大きいかあってこしたりしながら楽しめますよ。

▼多田ヒロシさんのインタビューはこちら
「こうなりたい、やりたい、行ってみたい 絵本は、夢ふくらませる力」


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