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大森裕子さんの新作『パンのずかん』が出版されました(本体880円+税、白泉社)。『おすしのずかん』に続く、雑誌「コドモエ[kodomoe]」から誕生した食べ物図鑑絵本です。
「まるいパン」「しかくいパン」「ながいパン」「あげたパン」…形や調理法で分類された、おいしそうなパン全104種がずらり。食パン、フランスパン、あんぱんといったおなじみのパンだけでなく、インドのナンやイタリアのフォカッチャ、ドイツのシュトレンなど、世界各地のパンが登場します。
国旗マークを見れば、どの国で生まれたパンなのかも一目瞭然。解説文でそれぞれのパンについての知識を得ることもできます。
鋭い観察眼と巧みなデッサン力で描かれたパンの絵からは、匂いや質感、重量感までも伝わってきます。巻末ではパンづくりの工程も紹介。収穫した小麦がパンになってお店に並ぶまでの様子が、かわいいクマのキャラクターとともに描かれています。
<作者・大森裕子さんからのコメント>
パンを買って来て、じっと見る。手にとって重さを感じてみる。指で押して柔らかさを確かめる。部屋いっぱいに広がる美味しい香りを吸い込んでみる。なんと表情の豊かな食べ物なんだろうと思う。制作中は、「パンとつながる」気持ちで描いていました。
そのなめらかな手触りを。しっとりした湿り気を。ふんわり孕んだ空気を。サクサクのパイ生地を。あんこの重さを。ジュワッととろけるバターを。這うように進むメイプルシロップを。ぜひ、お手元に…!
「これが食べたい!」「私はこっち!」など、パン屋さんに行った気分で好きなパンを選びながら楽しむのもおすすめ。パン好きにはたまらない一冊です。
▼大森裕子さんのインタビューはこちら
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