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ベルリン在住の絵本作家ブリッタ・テッケントラップさんの新作『かべのむこうになにがある?』が、風木一人さんの翻訳で出版されました(本体1600円+税、BL出版)。
大きな赤い壁がありました。どこまで続いているのか、いつどうやってつくられたのか、誰も知りません。でも、知りたがりの小さなネズミだけは、壁の向こうの世界のことが気になってしかたありません。そこで、他の動物達に聞いて回るのですが…。
「壁」とは何を表しているのでしょうか。読み終わった後、いろいろと考えを巡らせたくなる一冊です。
<訳者・風木一人さんからのコメント>
原書を初めて見た時、まず表紙に驚きました。壁ばっかり! 読んでみたら内容に驚きました。これは哲学? 心理学? 読み終わってカバーを外したらまた驚きました。カバーとはまったく異なる色鮮やかな表紙が現われたのです!
3度驚いて、気がつきました。3つはすべて関係していることに。大事なテーマを伝えるために、本全体がじつに緻密にデザインされているのです。カッコいいからとかオシャレだからとかではなく、想いを表現するためのデザインにしびれました。
みなさんもぜひ、驚き、楽しみ、しびれてくださいませ。
小さなネズミが壁を越えて外の世界へとはばたく姿は、読む人に勇気を与えてくれます。見えない壁にぶつかってしまった時に、この絵本をそっと差し出せたらすてきですね。
▼風木一人さんのインタビューはこちら
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