毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介する絵本は、いしかわこうじさんの絵本『どうぶついろいろかくれんぼ』。累計210万部を超える人気絵本「これなあに? かたぬきえほん」シリーズの第1作です。
一面黄色のページに、こちらを向いた顔があります。「どうぶつのおうさまだよ。だれかな?」…ページをめくると、ライオンが登場! いろいろな形のかたぬきページをめくると、隠れていた動物が次々とが現れます。さて、次は何かな?
鮮やかな色と、はっきりとした形。いしかわこうじさんならではの美しいデザインが魅力の絵本です。この絵本が生まれた経緯について、作者のいしかわさんはインタビューの中でこのように語っておられます。
「鮮やかな色の中から形が現れる瞬間を体験できるような絵本をつくりたい、というのが最初のコンセプトでした。結構アートっぽい実験的な絵本になりそうな気がしていたんですが、いろんな人の意見を聞きながら試行錯誤していくうちに、とてもポピュラーな絵本に仕上がったんです」
何より楽しいのは、かたぬきのページがピタッとはまった瞬間。動物の形がパッと現れる時の爽快感は、小さな子どもだけのものではありません。「年齢も国籍も関係なく楽しめる絵本をつくりたい」という、いしかわさんの思いが伝わってきます。
角が丸いボードブックというのも、うれしいポイントのひとつ。0歳の赤ちゃんから楽しめます。色や動物の名前は英語でも表記されているので、大きくなってきたら英語のお勉強にも使えますよ。
<ミーテ会員さんのお声>
『どうぶついろいろかくれんぼ』は、カラフルでページがめくりやすいこともあり、1歳前後から読み聞かせている絵本です。当時は内容云々よりも、ページを前に後ろにめくったり、かたぬきの穴に手を入れたりして遊んでいました。
ところが今は、「誰かな?」と聞くと、「とり」「かめ」「にゃんにゃん」「わんわん」との答え。まだわからないものもたくさんあったけど、随分わかるようになったようです。娘に「どれが好き?」と聞くと、「わんわん」との答え。私の実家にも主人の実家にも犬がいるので、犬が好きなのかな?
最近、会話が成立するようになってきて、とてもうれしいです。(1歳10か月の女の子のママ)
クイズ形式で楽しめるので、読み聞かせ会などでも盛り上がります。子どもがたくさんいる場では大型絵本がおすすめ。シリーズは他に『のりものいろいろかくれんぼ』、『くだものいろいろかくれんぼ』、『やさいいろいろかくれんぼ』など全12冊。ピタッとはまって形が現れた時の楽しさを、親子で味わってくださいね。
▼いしかわこうじさんのインタビューはこちら
「年齢も国籍も関係なく楽しめる絵本をつくりたい」
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