毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介する絵本は、林明子さんの『くつくつあるけ』。4冊セットの「くつくつあるけのほん」シリーズの1冊です。
「くつくつ あるいた ぱた ぱた ぱた さんぽに おでかけ」。白くて小さな赤ちゃんのくつが、くつだけでお散歩に出かけたり、走ったり、飛びはねたり…。歩き始めの赤ちゃんの喜びを、表情豊かなくつで表現した絵本です。
登場するのは、白くて丸っこい形に、明るい黄色のひもがついた、ひと組のくつ。歩き始めたばかりで、くつをはいて歩くことが楽しくて仕方がない赤ちゃんの気持ちをうつしだした姿です。
「ぱた ぱた ぱた」「とん とん とん」など、赤ちゃんが大好きな擬音がたくさん使われていて、実際に読み聞かせていても、赤ちゃんの反応がよくて驚いた経験をおもちの方も多いのでは? その擬音の使い方も丁寧で、同じ「ぱた」でも、歩く時は「ぱた ぱた ぱた」、走る時は「ぱたぱたぱたぱた」。
歩幅やひもの踊り方も違います。起き上がる時のしわや、ねむくなった時のやわらかくくたびれた様子など、このくつは実に表情豊かです。絵本には描かれていない、このくつを履いているはずの赤ちゃんの動きや反応、表情までもが目に浮かぶようです。
<ミーテ会員さんのお声>
娘は靴が大好きなようで、よく玄関へ行き、靴を履いている。今日もお兄ちゃんの靴を勝手に履き、そのまま廊下を歩き部屋に侵入…。あぁ、また水拭きしなくては…というよくある朝でした(笑) 『くつくつあるけ』の本を読む時、「どてっ」とくつが転んでしまうところで、子どもを倒すと、とても喜ぶふたり! 寝る前の絵本時間が楽しくなりました。(1歳5か月の女の子と3歳8か月の男の子のママ)
読み聞かせを聞いている赤ちゃんの中には、お散歩するくつを見て、自分が履いているかのように、足を動かし、途中で自分も散歩に行きたがるなどの反応をする子がいるようです。赤ちゃんの想像力を刺激し、心に働きかけるからこそ、長い間たくさんの親子から愛され続けてきているのでしょう。
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