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ひろかわさえこさんの新作絵本『ぞろりぞろりとやさいがね』が出版されました(本体1400円+税、偕成社)。
しなびたきゅうり、芽の出たじゃがいも、腐りかけのかぼちゃ。台所の隅で、すっかり古くなった野菜達が、月夜の晩にぞろりぞろりと家を抜け出し、行列になって、大集会を開きます。自分達を忘れて、だめにしてしまった人間達に抗議する、怒りの集会です。
するとそこに、みみずのおしょうと、だんごむしのこぞうさんがやってきて…。
<作者・ひろかわさえこさんからのコメント>
野菜達の個性豊かな佇まいと、人にたとえるなら人格とも言える様々な味と栄養素を思い、絵本に登場させようと考えたのはもう18年も前のことです。当時のノートの試し描きの中に、にょきにょき芽を出したじゃがいも達がいて、口々に文句を言っています。そういえば料理に使い損なってだめにした野菜、たくさんありました。ごめんね~、おいしいうちに食べてあげなくて…そんな気持ちから生まれた絵本です。
あぁ、野菜の皆さん、ごめんなさい…! 思わず反省してしまう方も多いのでは? 野菜が苦手な子どもも、ちょっとドキッとするかもしれません。食育にもつながる絵本です。
▼ひろかわさえこさんのインタビューはこちら
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