イチ押し絵本情報

おいもと子どもが、つな引きだ!(ロングセラー&名作ピックアップ Vol.100)

2016年9月29日

毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。

 おいもと子どもが、つな引きだ!

今回ご紹介する絵本は、中川ひろたかさんと村上康成さんの『さつまのおいも』。1995年に出版された作品で、「ピーマン村の絵本たち」シリーズの第1作です。

おいもは土の中で暮らしています。ごはんも食べるし、歯もみがきます。トイレにも行くし、お風呂にも入ります。おいもの畑に子どもたちがいもほりにやってきて、子どもたちとおいものつな引きが始まりました!

見開き

おいもが人間と同じように土の中で暮らしている、しかも鍛えている! その理由は、いもほり遠足に来た子ども達とのつな引きに勝つため!? 意表を突く設定に、テンポのいい展開、後半の逆転劇。村上康成さんのとぼけた味わいの絵と共に、ほどよく力が抜けていて完成された絵本、という印象です。でもこの作品、今では絵本界の大御所・中川ひろたかさんのデビュー作なんです。

日本初の男性保育士であり、すでにバンド「トラや帽子店」で子どもとその親から絶大な支持を受けていた中川さん。絵本作家としてのデビューは、幼児向け教材の編集者との「その場のノリで『俺にお話書かせてみない? すごーくいいの書くよ』なんて言ったの。書いたこともないのにね(笑)」というやりとりがきっかけ、とミーテカフェインタビューで語っていらっしゃいます。大人気シリーズが、そんな力みとは無縁の所からうまれたというから驚きです。

保育士だった頃、おもしろい行事の絵本はないかと思っていたことが、シリーズ化につながったという「ピーマン村のえほん」シリーズ。子ども達と深くかかわりあってきた経験と、「お母さんがおもしろいと思ったものを、おもしろいのがあるよって子どもに読んで聞かせる。(絵本は)親子が仲良くなるための道具」というシンプルで純粋な思い。そして何より、思いを運ぶ軽快なフットワークこそが、子どもも大人も楽しませ続けている秘密かもしれません。

<ミーテ会員さんのお声>
下の子が、この絵本は絵の色使いがはっきりしている点と文章が短いけど印象的な点が気に入っているようです。 何回も読んで欲しいと絵本を持ってきて、自分で絵本のページもめくります。

おいもたちが「おいっちにーさんし にーにーさんし」や「えいえい」「びゅんびゅん」「ファイトファイト」とトレーニングするところでは、一緒になってしゃがんで屈伸のマネをしたり、クルクルまわったり、手を上げ下げしたりと、おいもと一緒にトレーニングをするので、見ているこちらも微笑ましくて楽しいです♪ ちなみに上の子は最後のおならのところが一番のお気に入りで、そこばかり読みたがり大爆笑しています(笑) (1歳6か月と6歳10か月の男の子のママ)

「ピーマン村の絵本たち」シリーズは他に、運動会がテーマの『よーいどん!』や遠足がテーマの『えんそくバス』、中でも人気の卒園がテーマの『みんなともだち』など全12冊あります。

▼中川ひろたかさんのインタビューはこちら
「絵本や歌は、親子が仲良くなるための道具」
(『さつまのおいも』については後編に掲載)

▼村上康成さんのインタビューはこちら
「絵本を通じて“自分”を見つけてほしい」


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