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松田奈那子さんの絵本『みつけてくれる?』が出版されました(本体1400円+税、あかね書房)。
今日は、お母さんが赤ちゃんと一緒に帰ってくる日。でもはなちゃんは、「まだお姉ちゃんじゃないもん」と言って、猫のクロと一緒に隠れる場所を探しに出かけてしまいます。そこで出会った動物や虫達に赤ちゃんが来てからのことを相談するうちに、はなちゃんは少しずつ、お姉ちゃんになることを受け入れていくのでした。
もうすぐ赤ちゃんが来てお姉ちゃんになる、その変化への戸惑いと、それを受け入れていく成長過程のひとコマを、あたたかく美しい色彩で描いた一冊。不安から喜びへ…はなちゃんの表情の変化から、心の動きが読み取れます。
<作者・松田奈那子さんからのコメント>
私は四人姉妹の長女で、妹が3人います。お姉ちゃんになった私は、妹の世話を焼きたくて仕方がなかったようで、何かにつけて「お姉ちゃんがやってあげる!」と言って次女を追い掛け回していました。それでも母の妊娠中や、祖父母の家で母と赤ちゃんの帰りを待つ間は、漠然とした不安や戸惑いを抱えていたことを覚えています。
当時の小さな私にとって、大きく広く森のようだった祖父母の庭。一緒に過ごした猫や犬、鳥や虫、それに草花。この絵本は、そんな現実と非現実の狭間をゆらゆらと漂っていた幼少の頃の感覚を集めて描きました。
妹や弟が生まれるということは、ひとり目の子どもにとっては環境をがらりと変える一大事。だからこそ、その揺れる心を家族で見守り、サポートしてあげたいものですね。もうすぐお姉ちゃんになる子へのプレゼントにもぴったりの絵本ですよ♪
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