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『くだもの だもの』などの絵でおなじみ、世界的なアニメーション作家としても知られる山村浩二さんの初のオリジナル絵本『ぱれーど』が出版されました(本体1300円+税、講談社)。
とんとんとん…男の子のたたく太鼓の音でみんなが起き上がり、どんどこずんずん歩き出します。ぬいぐるみもボールも、ボタンやねじなどの小さいものも、くじらやぞうなどの大きなものも、名前のあるものもないものも、さあ、みんな一緒に出発だ!
アニメーション作家ならではの感性で描かれた、躍動感のある作品。「どんどこ どんどん」「ずんちゃか ずんちゃ」といった楽しい音とともに繰り広げられるパレードはとても賑やかで、今にもページから飛び出してきそうなほどですが、終盤にかけて次第に静かになって、最後は気持ちよく眠りにつきます。
<作者・山村浩二さんからのコメント>
以前から行進のモチーフが好きで、私のアニメーションの中でも繰り返し出てきますが、今回の発想の元になったのは、自身が描いた「国際アニメーション・デー」のためのポスターのイラストです。この時の色々な物に足をつけるというアイデアを発展させ、子どもの想像力で世界を振動させ、一緒に歩いていくことで様々な事を理解していくという、シンプルな展開の中に色々な含みを持たせています。
リズム感のある文章と、音が聞こえてくるような絵を目指しました。子ども達の反応が楽しみです。
柔らかく繊細なタッチで描かれてはいるものの、前へ前へとどんどん突き進む様子からは、力強さもびしびしと伝わってきます。子どものエネルギーを象徴するかのような、楽しい一冊です。
▼山村浩二さんのインタビューはこちら
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