イチ押し絵本情報

数えうた歌って仲良く“じゅんばんこ”(ロングセラー&名作ピックアップ Vol.41)

2015年8月6日

毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。

 数えうた歌って仲良く“じゅんばんこ”

今回ご紹介するのは、キヨノサチコさんの『ノンタン ぶらんこのせて』。1976年に「ノンタンあそぼうよ」シリーズの第1弾として出版された、ダブルミリオン(200万部)突破の人気作です。

ノンタンがぶらんこで遊んでいると、お友だちが次々とやってきて「ぶらんこ乗せて」と言います。でもノンタンは様々な理由をつけて、「だめだめ」といつまでも独り占め。みんなはとうとう「ずるいよ」「順番代わってよ」「代わってくれなきゃ、もう遊んであげないよ」と怒ってしまって…。

“じゅんばんこ”ができなくて、泣いてしまったり怒ってしまったり…公園などでよく見かける光景ですよね。譲り合って仲良く遊ぶためには、自分の「まだやりたい」という気持ちをぐっと抑えなくてはいけません。それは、気持ちのコントロールがまだまだうまくできない時期の子どもにとっては、とても難しいこと。そんな時期の子どもにぜひ読んであげたい、ママやパパにも助かる一冊です。

10まで数えた後の、「おまけの おまけの きしゃぽっぽ、ぽーっとなったら…」というフレーズは、保育園や幼稚園でも仲良く“じゅんばんこ”するための魔法の数えうたとして活用されているようです。絵本は読んだことがないのに「おまけの おまけの…」の部分だけ知っているというお子さんもいるかもしれませんね。

<ミーテ会員さんのお声>
お友だちとのやりとりの勉強にもなる、ノンタンのお話。まだお友だちと上手に貸し借りができない息子ですが、1から10まで数えるシーンでは、得意げに大声で叫んでました。ノンタンみたいにお友だちと仲良く順番できるようになるといいな。(3歳6か月の男の子のママ)

世代を超えて愛されてきた人気者「ノンタン」は、いわゆる「いい子」ではなく、やんちゃでわんぱくな等身大の子どもとして描かれています。そんなノンタンだからこそ、たくさんの子ども達の共感を得てきたのでしょう。日常的なテーマが多く、しつけにも一役買ってくれますよ。


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