毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介するのは、男の子とおじいちゃんの心の交流を描いた『だいじょうぶ だいじょうぶ』。今年で出版20周年となる、いとうひろしさんの人気絵本です。
小さい頃、おじいちゃんと毎日のように散歩を楽しんでいた男の子。おじいちゃんとの散歩は、新しい発見や出会いがいっぱいあって、遠くの海や山を冒険するような楽しさにあふれていました。困ったことや怖いことに遭遇して、不安な気持ちになることもあったけれど、そのたびに、おじいちゃんが手を握り、おまじないのようにつぶやいてくれました。「だいじょうぶ だいじょうぶ」と…。
おじいちゃんのやさしい“おまじない”に励まされ、男の子は強くしなやかに成長していきます。大きくなった男の子がおじいちゃんに言葉をかけるラストシーンには、思わず涙した人も多いことでしょう。
ほのぼのとしたタッチで描かれた、大人の心にも響く一冊ですが、作者のいとうひろしさんは「踏み込んで考えてみると、一筋縄ではいかない内容」とおっしゃいます。
「子どもに『大丈夫』と言う、その裏側にあるのは、大丈夫だと思えるような環境をつくらなきゃいけないってこと、そういう責任を引き受けるだけの覚悟が必要だっていうこと」
「どんな状況にあっても、子どもに余計な不安をかけさせない。それだけの覚悟を持って、『大丈夫だよ』って言ってほしい」
(いとうひろしさんのインタビューより抜粋)
そんな深いメッセージが込められているからこそ、多くの人の心を捉えるのかもしれません。
<ミーテ会員さんのお声>
ずっと気になっていた絵本『だいじょうぶ だいじょうぶ』を購入しました。ぐっときた絵本はこれまでも何冊かあったけど…絵本で泣いたのは初めて(;_;)「だいじょうぶ」っていう言葉に、これまでママもよく励まされました。今後、息子が何かでつまずいた時、「だいじょうぶ だいじょうぶ」と言って見守れる親になりたいな。(1歳5か月の男の子のママ)
「だいじょうぶ だいじょうぶ」…何度もつぶやいていると、なんだか心が軽くなってくる、すてきな言葉です。子どもとの絵本の時間に楽しむだけでなく、ひとりの時間にそっと開いてみるのもいいですね。
▼いとうひろしさんのインタビューはこちら
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