毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介するのは、酒井駒子さんの『よるくま』。1998年に『リコちゃんのおうち』で絵本作家デビューされた酒井さんの2作目となる人気作です。
「ママ あのね…」「まあ まだおきてたの」
お話は男の子とママの会話で進みます。
「きのうのよるね、かわいいこがきたんだよ」
かわいい子というのは真っ黒なくまの子で、名前は「よるくま」。いなくなってしまったお母さんを探しにやってきたのです。男の子は一緒に探しに出かけますが…。
夜中に子どもだけで外を出歩くワクワク感。お母さんがなかなか見つからなくて、込み上げてくる切なさ。絶望感で一度はページが真っ黒になりますが、ラストにはお母さんのやさしさとぬくもりに包まれるハッピーエンドが待っています。
黄色と青のコントラストがまばゆいよるくまの登場シーンや、文字なしの見開きで描かれたお母さんとの再会シーン、くまのお母さんが月の光を背に浴びながら子ども達を抱えて走る帰り道など、美しく幻想的なビジュアルが多く、読み聞かせをする大人の心をも惹きつけます。
<ミーテ会員さんのお声>
最近、息子は寝る前に『よるくま』をリクエストする。今夜も台所にいた私の服を引っぱり、本箱の『よるくま』を指差した。寝る前にこの絵本を読むと、私も気持ちが安らぐ。自然と声も穏やかになっていく。
どのくらい息子がわかっているのかはっきりしないが、よるくまのお母さんが登場する場面で笑うので、そこそこわかっているようだ。赤ちゃんの頃は『もうねんね』がねんねの絵本だったのに、いつのまにか大きくなったなあ。(2歳1か月の男の子のママ)
最後の「おやすみ」を読んだら、絵本を閉じてお布団へ。やさしく眠りへと誘ってくれる、寝かしつけにぴったりのファンタジー絵本です。
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