毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介するのは、モーリス・センダックさんの『かいじゅうたちのいるところ』。アメリカで1963年に出版され、翌年にはコールデコット賞を受賞。世界中で2000万部、日本だけでも100万部以上売れている、名作中の名作です。
日本では最初、1966年に『いるいる おばけが すんでいる』というタイトルでウエザヒル出版社から出版されましたが、その後、1975年に神宮輝夫さんによる新訳で冨山房から出版された際に、現在の『かいじゅうたちのいるところ』というタイトルになりました。
いたずらっ子のマックスは、家の中で大暴れしてお母さんに怒られ、夕ごはん抜きで寝室に放り込まれます。ところが、その寝室がいつの間にやら森になり、マックスは船に乗って長い長い航海の旅へ。やがて「かいじゅうたちのいるところ」にたどり着いて…。
かいじゅう達と存分に遊んだマックスは、最後には自分の意思で現実世界に帰ってきます。マックスを待っていたのは、ほかほかと温かい夕ごはん。空想の世界に浸る楽しさと、戻る場所のある安心感が、巧みな画面展開で描かれています。
2009年には、スパイク・ジョーンズ監督によって実写映画化され、注目を集めました。怖いけれどもなんだか憎めないかいじゅう達が、絵本の中からそのまま飛び出してきたかのように、非常に生き生きとリアルに表現されていたことに、驚かされた方も多いのではないでしょうか。
<ミーテ会員さんのお声>
最近、寝る前に必ず『かいじゅうたちのいるところ』を読んでと持ってくる娘。絵が気に入っているのか、ストーリーがいいのか、わからないけれど、とにかく集中! そして、かいじゅうおどりのところでは娘も一緒にもダンス♪ わが子ながら…かわいすぎる(笑)(1歳5か月の女の子のママ)
作者のモーリス・センダックさんは2012年5月、83歳で亡くなられましたが、絵本は50年以上を経た今もなお、世界中の子ども達に愛されています。
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