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教えて! 絵本作家さん(59) 乗り物に興味のないママも楽しめる絵本は?(絵本子育て相談室 Vol.564)

2025年10月24日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 教えて! 絵本作家さん(59) 乗り物に興味のないママも楽しめる絵本は?

ミーテ会員の皆さんからの相談が多いテーマについて、絵本作家さんのインタビューから抜粋してお答えします。今回のテーマは、「乗り物好きな子、興味のないママが楽しめる絵本は?」。『せんろはつづく』『ピン・ポン・バス』などでおなじみの絵本作家・鈴木まもるさんと竹下文子さんご夫妻のインタビューをのぞいてみましょう。

 物語、景色なども楽しめる乗り物絵本はいかが

子どもも親も別の人間ですから、お子さんが乗り物好きでもママはあまり興味がないなど、趣味があわないことがあるのは当然。でもせっかくなら一緒の絵本を楽しみたいなぁと思っちゃうのが親心ですよね。

竹下文子さんは「うちの息子が、小さいころ、乗り物マニアだったんです。でも私自身はもともと、車も電車も全然興味なかったので、乗り物の図鑑なんかを『読んで読んで』と持ってこられても、すごくつまらなくて…」と、まさに同じ悩みを抱えていらっしゃいました。そこから「もっとお母さんも楽しめるような乗り物絵本があったら」と生まれたのが、今や乗り物絵本の定番『ピン・ポン・バス』だそう。

「乗り物を利用する人たちのストーリーがあわせて出てくると、お母さんたちも楽しめる」とおっしゃるのは鈴木まもるさん。物語を描いたもの、乗り物が社会で役立っている様子、乗り物が連れて行ってくれる先の景色などにフォーカスした乗り物絵本なら、子どもと一緒に面白さを見つけられるかもしれません。

例えば、『しゅっぱつしんこう!』は、運転手になった気分が味わえつつ、夢が叶うファンタジーの物語としても楽しめます。『はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー』は働く車を主人公に、人々の暮らす街や社会を描いた作品です。作者のバートンさんのお子さんも、乗り物好きだったそうですよ。ほかにも、乗り物も景色も両方味わえる『DX版 新幹線のたび』など、趣味の違う親子がどちらも楽しめる乗り物絵本はいろいろあります。

『ピン・ポン・バス』から始まった竹下さん・鈴木さんの「のりもの絵本」は、シリーズで11冊出ています。中でもユニークなのが、『みんなで! どうろこうじ』と『みんなで! いえをたてる』。様々な種類の働く車やいろいろな職業の人々が関わって、ひとつの仕事が完成する様子が描かれています。乗り物好きの子どもの世界を広げてくれますし、大人にも発見のある絵本です。家族みんなが楽しめる「わが家のベスト乗り物絵本」を探してみてくださいね。

▼鈴木まもるさん・竹下文子さんのインタビューはこちら
「絵本も毎日の暮らしも、親子で楽しく!」

(回答:ミーテ編集部・アッコ)


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