イチ押し絵本情報

卵の中でかくれんぼ、だあれ?(ロングセラー&名作ピックアップ Vol.24)

2015年4月9日

毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。

 卵の中でかくれんぼ、だあれ?

今回ご紹介する絵本は、神沢利子さんと柳生弦一郎さんによる『たまごのあかちゃん』。読み聞かせ会などで定番のロングセラーです。

「たまごのなかで かくれんぼしている あかちゃんはだあれ? でておいでよ」。呼びかけると、いろいろな卵の中からいろいろな赤ちゃんが出てきます。ひよこやへび、かめ…。みんなとってもうれしそう!

にわとりの赤ちゃん、かめの赤ちゃん…。子どもにとって身近な「赤ちゃん」が、大きさも形も様々な卵の中から生まれてきます。そんな自然の多様性を、何とも楽しそうな赤ちゃんたちが伝えてくれます。

たまごのあかちゃん

この絵本の一番の魅力は、赤ちゃん達のウキウキと湧き立つような表情。最後に赤ちゃんが勢ぞろいするシーンでは、赤ちゃん達と一緒に行進し、かくれんぼしたくなるはず。

読み聞かせの際には、一緒に「でておいでよ」と呼んでみたり、卵から赤ちゃんを当てるクイズにしてみたり、あるいは様々な赤ちゃんになりきって遊んだりと、いろいろと楽しめる絵本です。それが87年の出版以来、版を重ね続ける理由かもしれません。

<ミーテ会員さんのお声>
息子がひよこの絵をみて「ぴっぴ」と言うようになりました。 特に「ぴっぴ」と教えたつもりはなかったのに。

でも久しぶりに『たまごのあかちゃん』を読んで「あっ!」と思いました。 「ぴっぴっぴ こんにちは にわとりのあかちゃん こんにちは」という文で覚えていたみたいです。 (1歳4か月の男の子のママ)

擬音を始めとしたリズミカルな言葉は、子どもの心を刺激するんですね。ところで、最後のページに登場するワニの赤ちゃんは何と鳴くのでしょう!?


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