絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
☆スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
☆アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。
ミーテ会員の皆さんからの相談が多いテーマについて、絵本作家さんのインタビューから抜粋してお答えします。今回のテーマは「あれこれ口出ししすぎてしまいます」。『たまごにいちゃん』などの絵本でおなじみの、あきやまただしさんのインタビューをのぞいてみましょう。
自分のことは自分でできる子に育ってほしいのに、ぐずぐずもたもたしているのを見ると、ついあれこれと手を出したり口を出したりしてしまう…心当たりがありすぎて、耳の痛い話ですよね。
絵本作家・あきやまただしさんはインタビュー(後編)の中で、「子どもの自然な成長に任せる」ということを子育てにおけるひとつの課題にしている、とおっしゃっていました。そしてそれは、あきやまさんの絵本全体のテーマにもなっているそうです。
ご自身の子育て経験に基づいたエピソードも語ってくださっています。
「親がああだこうだと言わなくても、子どもは自然に育っていくんですよ。親はそれを見守りながら、サポートしてあげればいいんです。何があってもちゃんと戻る場所があるんだよっていう安心感を持たせてあげていれば、大丈夫。
ちょっと成長したかと思ったら、こわくなってまた子どもに返りたくなったりして、行ったりきたりもあるけれど、子どもはちょっとずつ成長していくものなんだと、僕自身、子どもたちを見ていて実感しましたからね」
あきやまさんの人気作『たまごにいちゃん』は、まさにそんな成長途中の子が主人公。1日も早く成長したい、でも赤ちゃんのように甘えてもいたい…そんな子どもの相反する気持ちが「たまごにいちゃん」として表現されています。たまごにいちゃんは、もともとあきやまさんの息子さんがモデルなんだそうですよ。
『きんのたまごにいちゃん』は、お父さんとお母さんのわが子を守りたいと思う気持ちが強いあまり、過保護になってしまっているお話。石が落ちていればぜんぶどけてあげる、転びそうになるとすぐにだっこする、あげくは大事なたまごが割れないように、友だちとも遊ばせない。でも実は、たまごにいちゃんは殻を窮屈に思っていて…。
最近、口出ししすぎてるかも…と感じたら、「たまごにいちゃん」シリーズを親子で楽しんで、気持ちを改めてみるのもいいかもしれませんよ。
▼あきやまただしさんのインタビューはこちら
「何度も読みたくなる!声に出して楽しい絵本」
(回答:ミーテ編集部・スージー)
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