イチ押し絵本情報

すんなり寝てくれません(絵本子育て相談室 Vol.515)

2024年11月8日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 すんなり寝てくれません

<今回のご相談>
もうすぐ3歳の男の子のママです。最近だいぶ体力がついてきて、夜、布団に入ってもすとんと寝てくれなくなりました。おかげで絵本を何冊もリクエストされて、こちらが先に寝てしまうことも…。どうしたらすんなり寝てくれるのでしょうか。

 やさしく夢の世界へ導いて

子どもがなかなか寝てくれなくて、読み聞かせしている親の方が先にうとうと…という状況、わかります。もうほんと、お願いだから寝て―!と叫びたくなりますよね(笑)。でも叫んだら余計に寝てくれないので、ここはぐっと堪えて、絵本の助けを借りましょう。

まず、夜になっても遊ぶ気満々で布団にすら入ってくれない…という子におすすめなのが『おふとんさんがまってるよ』。寝る時間になのに遊び続けているゆうちゃんに、大好きなぬいぐるみやまくらさん、おふとんさんが「ゆうちゃん、ねんねの じかんだよ。おふとんさんが まってるよ」とやさしく声をかけてくれる絵本です。植垣歩子さんの子育て経験の中から生まれたという一冊。「おふとんさんが まってるよ」というフレーズは、毎日の寝かしつけでも活用できそうですね!

眠りにつくことになんとなく不安を感じているためになかなか寝つけない…という子には、安心して眠れるような環境をつくってあげることが大事です。『おやすみとおはようのあいだ』は、おやすみ前にぴったりの、気持ちを落ち着けてくれる絵本。一面の花畑、オーロラのカーテン、ふわふわのしろくま雲など、あたたかで穏やかな世界が、子どもを安らかな眠りに誘います。

働く車が好きな子におすすめなのが『おやすみ、はたらくくるまたち』。大好きな働く車の絵本を寝る前に読んだら、ワクワクして余計に眠れなくなってしまいそうな気もしますが、心配することなかれ。働く車たちが一日の仕事を終え、エンジンを止めて眠りにつく様子を描いた、安らかな眠りのための絵本なのです。電車が好きな子には同じシリーズの『よるのきかんしゃ、ゆめのきしゃ』をどうぞ。大好きな乗り物と一緒に、夢の世界に向かいましょう。

最後にご紹介する絵本も、寝る前にぴったりの一冊です。こぐまのルナはベッドに入ると、ママの合図で目を閉じ、「おやすみなさい」を言う前にお願いごとをします。鳥のように空を飛びたい、お魚みたいに泳ぎたい、テントウムシみたいに小さくなりたい…ルナはママと一緒に、夢の世界で存分に遊びまわります。そしてそのまま、まどろみの中へ。

ページいっぱいに広がる夢の情景と、詩情あふれる文章がやさしく眠りへと誘います。夕暮れや星空の描写も美しい、大人も癒される珠玉のベッドタイムストーリーです。

(回答:ミーテ編集部・スージー)


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