イチ押し絵本情報

待ち時間を静かに過ごすには?(絵本子育て相談室 Vol.512)

2024年10月18日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 待ち時間を静かに過ごすには?

<今回のご相談>
3歳11か月の男の子と1歳2か月の女の子のママです。最近上の子が習い事を始めたのですが、待っている間に下の子がぐずってしまうので困っています。また逆に病院などでは、下の子の面倒を見ている間に上の子が騒いでしまって…。静かにしなくてはいけない場所で、子どもが大人しく待てるような絵本はありませんか?

 遊び要素をふんだんに取り入れた絵本を

赤ちゃんは泣くのが仕事、小さい子は元気が一番、とは思っていても、狭い空間や公共の場などでは、周りの方への迷惑を考えてそうも言っていられない時が多々ありますよね。

1歳ちゃんは、おなかが空いた、おむつ、眠い…などの欲求を満たしたところで、おもむろに必殺アイテムとして絵本をくり出してみてください。まずは、赤ちゃんが慣れたお気に入りのお話がいいでしょう。『ボードブック はらぺこあおむし』『いないいないばああそび』などのロングセラーはボードブック版が出ているので、お出かけバッグに忍ばせて。

また、しかけ絵本のように赤ちゃん自身が触って楽しめるタイプの絵本だと、熱中してくれるはず。ひらぎみつえさん『ころりん・ぱ!』などは、しかけも丈夫なので安心して赤ちゃんに手渡せます。また、絵本にラトルが組み込まれた『しゃかしゃか』のようにおもちゃ的な要素がある絵本なども、赤ちゃんの興味をかきたててくれるはず。

もうすぐ4歳のお兄ちゃんは、そろそろ探し絵絵本を楽しめるお年頃。『ちっちゃなミッケ!』のシリーズはいかが。種類がたくさん出ているので、長く楽しめるのがおすすめポイント。息子が幼稚園の頃に熱中した迷路&探し絵絵本が『おつかいくん』。迷路を進む、お話を読む、ただただ隠された変なキャラを見つける、見返しの探し絵の問題を解くという様々な楽しみ方ができるお得な一冊です。

迷路が気に入ったら、『恐竜 トリケラトプスの大めいろ』のようにお子さんが好きなジャンルの迷路絵本を探したり、『ポケット版 時の迷路』などの本格派迷路にもチャレンジするのもいいでしょう。

待ち時間のお供と言えば、なぞなぞ、しりとりもおすすめ。なぞなぞの絵本なら、『なぞなぞはじまるよ』のようなダジャレ風なぞなぞや、『なぞなぞのみせ』『なぞなぞあそびえほん』など絵にヒントが隠れているものが、難しすぎなくて待ち時間に気軽にチャレンジできます。

『おえかきしりとり』は文字ではなく絵でしりとりをするユニークな絵本。ただ絵本作家さんたちが全力でしりとりを楽しんでいるので、難易度はちょっと高めですよ。一体何の絵が描いてあるのか、当てられるかな? 遊び要素をふんだんに取り入れた絵本で、退屈な待ち時間が楽しい絵本時間になるといいなと願っています。

(回答:ミーテ編集部・アッコ)


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