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教えて! 絵本作家さん(46)読み聞かせが苦手です(絵本子育て相談室 Vol.503)

2024年8月16日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 教えて! 絵本作家さん(46)読み聞かせが苦手です

ミーテ会員の皆さんからの相談が多いテーマについて、絵本作家さんのインタビューから抜粋してお答えします。今回のテーマは「(46)読み聞かせが苦手です」。ユーモアあふれるミニチュア写真作品や、『くみたて』『おすしが ふくを かいにきた』などの絵本でもおなじみの田中達也さんのインタビューをのぞいてみましょう。

 「お話を読む」だけが絵本じゃない!

声を出してお話を読むことが得意な方もいれば、苦手な方もいますよね。得意な方にとっては楽しい読み聞かせの時間も、苦手な方にはあまり気の進まないひとときなのかもしれません。

まずお伝えしたいのは、子どもへの読み聞かせはうまく読む必要はないということ。よその大勢のお子さんたちを相手に読み聞かせをするわけではないので、子どもと遊ぶときと同じような感覚で、気負わずに読むといいでしょう。赤ちゃん向けの絵本は、文章というより擬音語・擬態語や短い言葉だけの絵本が多いので、お話を読むほど大変ではないはずです。子どもの反応を見ながら読むと、楽しいですよ。

3、4歳ぐらいになると、赤ちゃん絵本からお話の絵本に移行していきます。読み聞かせが苦手な方は、そこで戸惑ってしまうかもしれませんが、覚えておいてほしいのは、「お話を読む」だけが絵本ではない、ということ。絵本作家の田中達也さんはインタビューの中で、「僕は読み聞かせに苦手意識があるので、息子たちとの絵本の時間にはお話の本ではなく、迷路や探し絵の絵本をよく選びます」とおっしゃっています。ママはお話の絵本、パパはそれ以外の絵本といった感じで、分担しているのだそうです。

田中さんのおすすめは『迷路探偵ピエール ~うばわれた秘宝を探せ!~』をはじめとする「迷路探偵ピエール」シリーズ。迷路や探し絵の絵本は他にも、ロングセラー『新ウォーリーをさがせ!』香川元太郎さんの迷路絵本シリーズ、鈴木のりたけさんの「おつかいくん」シリーズなど、たくさんあるので、お気に入りを探してみてください。

最後にご紹介する『おすしが あるひ たびにでた』は、おすしが主役の冒険ストーリー。見立てとだじゃれが楽しい、田中達也さんならではのユーモアがいっぱいの絵本です。

田中さん曰く「読み聞かせが得意でない人も読みやすいように、文章は抑揚をつけなくても面白くなるよう工夫しました。あまり長くないので、寝る前に読んでもらうにもいいと思います」とのこと。気負わず淡々と読んでみてくださいね。

▼田中達也さんのインタビューはこちら
みんなの推し絵本! vol.23 田中達也さん

(回答:ミーテ編集部・スージー)


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