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教えて! 絵本作家さん(41)絵本に興味を示してくれません(絵本子育て相談室 Vol.477)

2024年2月16日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 教えて! 絵本作家さん(41)絵本に興味を示してくれません

ミーテ会員の皆さんからの相談が多いテーマについて、絵本作家さんのインタビューから抜粋してお答えします。今回のテーマは「絵本に興味を示してくれない」。『ひまわり』などでおなじみの絵本作家・和歌山静子さんのインタビューをのぞいてみましょう。

 ママやパパのぬくもりとやさしい声

赤ちゃんが生まれて、さあ始めるぞ!と気合いを入れて絵本の読み聞かせを始めてみたものの、全然興味を示してくれない…そんな悩みを持つママ・パパは結構いらっしゃると思います。

読み方が悪かったのかな、それとも絵本選びが間違っていたのかな、さすがにまだ早かったのかな、などと考え込んでしまうかもしれませんが、心配することなかれ。赤ちゃんは絵本の楽しさがまだわかっていないだけなのです。

赤ちゃんから楽しめる絵本の数々を生み出してこられた絵本作家・和歌山静子さんはインタビューで、こんな風におっしゃっています。

「読み聞かせを始めたばかりの頃は、なかなか興味を示してくれないって悩んでしまうこともあるかもしれないけれど、心配することはありません。子どもは、お母さんやお父さんのひざの上に抱っこされているだけで、幸せなんですから。ぬくもりを感じながら、やさしい声を聞く…… それを繰り返すうちに、いつのまにか絵本に興味を持つようになるはずですよ」

また、「赤ちゃん絵本を楽しもう!」のインタビューでは、「絵本の時間は、読み聞かせするお母さんやお父さんにとっても、子どもの成長を実感できる特別なひととき。親子一緒に楽しめば、絆もぐっと深まると思いますよ」ともおっしゃっています。

興味を示してくれない時期を経て、絵本を見るようになった、なめたりかじったりするようになった、本棚から落とすようになった、お気に入りの絵本を持ってくるようになった…と、段階を踏んで成長していく様子をあたたかく見守っていきましょう。

『ひまわり』は2024年1月に逝去された和歌山静子さんの代表作のひとつ。生命力あふれるひまわりの成長がダイナミックに描かれた絵本です。シンプルで力強い「どんどこ どんどこ」のリズムがどのようにして生まれたのかは、インタビューで詳しく語ってくださっているので、ぜひ読んでみてください。和歌山さんの絵本はきっとこれからも、たくさんの親子を笑顔にしてくれることでしょう。

▼和歌山静子さんのインタビューはこちら
「絵本は心を育てる大切な栄養素」
『てん てん てん』作者・和歌山静子さんインタビュー

(回答:ミーテ編集部・スージー)


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