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教えて! 絵本作家さん(40) 読み聞かせってなぜ大事なの?(絵本子育て相談室 Vol.472)

2024年1月12日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 教えて! 絵本作家さん(40) 読み聞かせってなぜ大事なの?

ミーテ会員の皆さんからの相談が多いテーマについて、絵本作家さんのインタビューから抜粋してお答えします。今回のテーマは、「読み聞かせってなぜ大事なの?」。累計900万部超の「だるまさん」シリーズのほか、『おもちのきもち』や「まくらのせんにん」シリーズなどでおなじみの絵本作家・かがくいひろしさんのインタビューをのぞいてみましょう。

 絵本は人と人とをつなぐ、特別なもの

「読み聞かせって子どもの成長にとって大事」とよく言われますが、そもそもなぜ大事なの?という疑問をおもちの方も多いと思います。感情が豊かになる、想像力を育む、語彙力が豊かになるなど、子どもの成長へのプラスの効果はよく聞きます。一方、絵本作家のかがくいひろしさんはミーテカフェインタビューの中で、もう少し根源的な読み聞かせの意義をお話しくださっていました。

「絵本は基本的には“読んでもらうもの”」というのがまず大事なポイント、とかがくいさん。録音されたものは同じことのくり返しですが、読み聞かせは、読む人によっても、同じ人でもコンディションによって毎回違うもの。そういった生のコミュニケーションを通じて、お父さんやお母さんのいろいろな側面を知り、「子どもたちはそこから、ものを感じたり理解したりするようになっていくんだと思うんです」と、絵本を通じて人間のコミュニケーションの基礎が築かれていくことを指摘しています。

また、「絵本の読み聞かせはまさに生のコミュニケーションだから、お父さんお母さんと子どもが、絵本という媒体を通じて“つながる”ことができる」からこそ、「絵本は人と人とをつなぐ、特別なもの」なのだともおっしゃっています。

そうは言っても子どもとのコミュニケーションの取り方に悩む方もいらっしゃるはず。そんな時は、絵本の文章を読むだけで、自然と語り掛けているように読める『いちご』などの「語りかけ絵本」シリーズなどはいかがでしょうか。また、『まるまるまるのほん』や、『ぜったいに おしちゃダメ?』のように読み聞かせを通じて、親子で一緒に体験したと感じられる絵本もおすすめです。

「しんどい時代だからこそ、(中略)笑顔になれる絵本をふんばって描いていく」とおっしゃって、かがくいさんが残された16冊の絵本は、いずれも親子そろって自然と笑顔が浮かぶものばかり。楽しい絵本体験になりますよ。

たくさんの子どもと大人を笑顔にしてきた「だるまさん」シリーズのボードブック版です。まだ絵本をがじがじ・なめなめしてしまう赤ちゃんから、読み聞かせの楽しさを親子で感じることができること請け合いの絵本です。ファーストブックやプレゼントにも。

▼かがくいひろしさんのインタビューはこちら
「絵本は人と人とをつなぐ、特別なもの」

(回答:ミーテ編集部・アッコ)


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