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教えて! 絵本作家さん(39)字のない絵本はどう楽しむ?(絵本子育て相談室 Vol.469)

2023年12月15日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 教えて! 絵本作家さん(39)字のない絵本はどう楽しむ?

ミーテ会員の皆さんからの相談が多いテーマについて、絵本作家さんのインタビューから抜粋してお答えします。今回のテーマは「字のない絵本はどう楽しむ?」。『やこうれっしゃ』などでおなじみの絵本作家・西村繁男さんのインタビューをのぞいてみましょう。

 絵をじっくりと見て、発見の喜びを味わおう

字のない絵本を前にすると、一体どう読めばいいの?と固まってしまう方、結構いらっしゃるかもしれません。絵に沿った文章をその場で自分で考えなければいけない、なんて考えると、かなり難易度が上がってしまいますよね。でも、子どもは子どもで絵から様々な情報を受け取っているので、慌てる必要はありません。

『やこうれっしゃ』『おふろやさん』など、字のない絵本を代表作とする西村繁男さんは、ご自身でも「僕の本は、読み聞かせにはあんまり向いてないんですよね。どちらかというと、絵をじっくり見て楽しむ絵本」とおっしゃっています。

そう、字のない絵本は、子どもと一緒に絵をじっくりと見ればいいのです。さらにこんなアドバイスもされています。

「途中で気になったページまで戻って、『あ、ここにいる人がこっちのページにもいる!』なんて探したりしてね。いろんな人やものをとにかくいっぱい描き込んでるから、親子一緒に隅々まで見て、絵本の中で遊んでもらえたらいいなと思っています」

『やこうれっしゃ』の乗客にも、『おふろやさん』でお風呂に入っている人たちにも、それぞれの物語があります。気になる人を指さしながら、「この人は何をしているのかな?」などと声をかけあえば、親子の絵本のひとときを楽しむことができますよ。

いきなり字のない絵本はちょっとハードルが高い、と感じる方におすすめしたい絵本が、内田麟太郎さんと西村繁男さんの人気作『がたごと がたごと』。短い文章があるので普通に読み聞かせることもできますが、それ以上に絵が語る情報量の多い一冊です。ページを戻って確かめたくなるような変化も満載。絵を読みとって発見することの楽しさや喜びが味わえますよ

▼西村繁男さんのインタビューはこちら
「親子一緒に絵本の中で遊んでもらいたい」

(回答:ミーテ編集部・スージー)


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