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教えて! 絵本作家さん(35)子どもを本好きにしたいなら(絵本子育て相談室 Vol.453)

2023年8月25日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 教えて! 絵本作家さん(35)子どもを本好きにしたいなら

ミーテ会員の皆さんからの相談が多いテーマについて、絵本作家さんのインタビューから抜粋してお答えします。今回のテーマは「子どもを絵本好きにしたいなら」。『妖怪横丁』でおなじみの絵本作家・広瀬克也さんのインタビューをのぞいてみましょう。

 「読んであげる」のではなく「一緒に楽しもう」

絵本の読み聞かせを続ける理由として、子どもを本好きにしたいから、と答える方はたくさんいらっしゃいます。「絵本が好き」から「本が好き」に発展して、語彙や想像力が豊かになったり、集中力や理解力が高まったりしたら…と願いもあるかと思います。

それでは、どうやったら子どもが絵本好きになるのでしょうか。絵本作家の広瀬克也さんはインタビューの中で、「上から目線で絵本を読んであげるのではなく、『これ一緒に読もうよ』という感じで一緒に楽しむと、喜んでいた」とご自身の体験を語っていらっしゃいます。

また、絵本選びについても「親の好きな絵本を読んでいた」とのこと。何かを教えるためとか、知識が増えるよう役に立つ絵本を…といった教育的配慮で絵本を選ぶことはなかったそうです。「その分、親も絵本の中身をちゃんと見て、納得して絵本を選んであげてほしいですね。そうやって選んだ絵本は、子どもにもちゃんと伝わると思います」

確かに、親が義務感にかられて絵本を読んでいるよりも、ノリノリで好きな絵本を楽しみながら読んでいる方が、子どもだって楽しいに決まっていますよね。絵本の時間が楽しければ、自然と絵本が好きになる、というわけです。

広瀬さんは更に、家にいろいろな絵本を置いておくことも推奨しています。理想は、子どもが好きな時に好きな絵本を手に取って楽しめる環境。図書館なども活用しながら、子どもが自ら絵本に手を伸ばせる場をつくっていけるといいですね。

おすすめの一冊は、広瀬さんの人気作「妖怪横丁」シリーズから『妖怪温泉』。こなきじじい推薦「若返りの湯」に、体の芯まで凍える「雪女風呂」、岩ババ浴、砂かけババ風呂、ぬりかべシャワーなど、なんだかおかしな温泉が続々と登場します。

子どもの頃から大の妖怪好きという広瀬さんの描く妖怪たちは、どこか愛嬌があって憎めません。親子でお気に入りの妖怪を見つけてみてくださいね!

▼広瀬克也さんのインタビューはこちら
「親も絵本の中身をちゃんと見て、納得して絵本を選んであげてほしい」
(子どもを本好きにするには…というお話は、後編に掲載)

(回答:ミーテ編集部・スージー)


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