スペシャルインタビュー

―― まもなく公開される映画『怪盗グルーの月泥棒 3D』では、3姉妹の末っ子アグネスの役で声優に初挑戦していますね。声優のお仕事をやってみて、どうでしたか？

ちょうどやってみたいと思っていたお仕事だったので、決まったときはすごくうれしかったんですけど、実際にやってみると、アグネスちゃんの口に合わせてしゃべるのは、すごく難しいなぁと思いました。

―― 映画の中で、アグネスちゃんが「お話してくれないと眠れないよ～！」と言って、絵本の読み聞かせをせがむシーンがありますね。愛菜ちゃんも絵本は好きですか。

はい、大好きです！　月に60冊くらい読んでます。映画の中に出てきた『おネムな子猫』っていう絵本は、本当にあったらいいなぁと思いました。しかけがいっぱいあったりして、とっても楽しい絵本なんです。

私のお気に入りの絵本は、『やさいのおしゃべり』。野菜たちが冷蔵庫の中でおしゃべりしているお話なんですけど、そこのおうちの子はきゅうりが嫌いだから、きゅうりが「ちゃんと食べてもらえるかな？」って心配でドキドキするんです。だいこんがなかなか食べてもらえなくてしわしわになってたり、じゃがいもやさつまいもが冷蔵庫に入れられて「さむ～い！！」って震えてたりして、おもしろいんですよ。

▲芦田愛菜ちゃんのお気に入りの絵本、『やさいのおしゃべり』(金の星社)、『おしいれのぼうけん』(童心社)、『ぐりとぐら』(福音館書店)、『こんにちはおてがみです』(福音館書店)

あと、『おしいれのぼうけん』も好き。長くて、ちょっとこわ～いお話です。いつもは夜寝る前に絵本を読むんですけど、この本はちょっとこわいので夜は読めなくて……だから、昼間によく読みます。ねずみがいっぱいいたり、壁からねずみばあさんが出てきたり、すごく気味悪くて、ねずみに食べられちゃったらどうしよう！ってドキドキしちゃうんです。

『こんにちはおてがみです』も大好きです。"ぐりとぐら"とか"あさえちゃん"とか"だるまちゃん"とか、大好きな絵本の登場人物から手紙がもらえる絵本なんです。この絵本を読んで、幼稚園でお友だちとかとお手紙を交換したりしました。

―― おうちでは、いつも誰が絵本を読んでくれますか。

お父さんとお母さん。でも、お父さんが読んでくれることが多いかな。歌にして読んでくれたり、絵本を逆さに持って読んでくれたりして、すっごく楽しいんですよ！　最近は一人で読むことも多いんですけど、一人でもときどき、声を出して読んだりしています。絵本は大好きなので、これからもたくさん読んでみたいです！

―― 映画『怪盗グルーの月泥棒 3D』は、どんなところがおもしろいですか。

一番おもしろいなって思うのは、ジェットコースターのシーンです。本当だったら身長が足りなくて乗れないようなジェットコースターなのに、演じているとなんだか本当に乗れているような感じがして、すごく楽しかったです。本物のジェットコースターはちょっとこわいから、自分から乗りたいって思ったりはしないんですけど…（笑）

主役のグルーは怪盗なので、最初はちょっとこわい感じがしました。だけど、本当はさみしがりやさんなのかなって思って……だから、だんだん好きになっていったんです。最後の方で、すごく特別な絵本を読んでくれるシーンがあって、アグネスちゃんが「きっと最高の絵本だね」って言うんですけど、私もああいう絵本があったら本当に最高だと思いました。

ドキドキハラハラする楽しい映画なので、たくさんの人に見てもらえたらうれしいです。