みんなの推し絵本!

vol.33 木下ゆーきさんの推し絵本

vol.33 木下ゆーきさんの推し絵本

木下ゆーきさんの写真

vol.33木下ゆーきさんの推し絵本

思い出の一冊、大好きな一冊、渾身の一冊など、とっておきの“推し絵本”を紹介してもらうインタビュー「みんなの推し絵本!」。今回はおむつ替え動画シリーズや子育てモノマネ動画などで話題を集める、SNS総フォロワー数150万人超の子育てインフルエンサーで3児のパパ・木下ゆーきさんにご登場いただきます。

大きなリアクションで「めくる」をもっと楽しく

僕はいろいろな子育てアイデアをSNSで発信していますが、読み聞かせのアイデアもあります。例えば下の子が1歳前で真ん中の子が4歳くらいの頃は、両方を膝の上に乗せて読み聞かせをしていました。お姉ちゃんはお話のすじがわかるけれど、下の子は全然わからないし、ページをめくるのが楽しいという年齢です。当然読み聞かせている途中で、下の子がページをめくっちゃう。

そんな時は、下の子がめくった瞬間「うぉぉぉ!」っておおげさに驚くリアクションして付き合います。そうすると、めくる行為がもっと楽しくなって、まためくって、またリアクションに笑って、という楽しい時間になります。子どもって、お話が楽しかったらじっと聞くと思うんです。でも今、この子にとっては、お話を聞くことより「めくる」こと自体が楽しいんですよね。それをもっと楽しくしてあげようと思ったんです。真ん中の子も一緒になって大笑いしていました。絵本の時間から僕と遊ぶ時間に切り替わったのかなと思います。

また、お話は理解できるけれどまだ文字は読めないという年齢の頃には、普通に読むだけではなくて、絵本の絵だけを見てオリジナルストーリーをつくってあげることもありました。親の方が「またこの絵本か」って飽きちゃったときにもおすすめです。親が飽きるほど読んでいるということは、子どももお話が頭に入っていると思うので、オリジナルのお話を楽しめると思います。

この発展バージョンで、絵本を後ろからめくってお話をすることもあります。例えば『はらぺこあおむし』だったら、「とってもとってもきれいなちょうが飛んできました…」と始まるわけです。1ページずつ子どもと交代で読むのがおすすめ。絵を見て、前の話とつなげて…と発想力が磨かれるかなと思っています。

上の子が文字が読めるようになった頃には、「間違えたら交代」というルールで朗読ゲームをしました。まず僕が読んで、「間違えた!」って指摘されたら交代して、今度は息子が読んで…とくり返します。ゲーム感覚でやるうちに、朗読・音読する力が身につくかなと思ってやっていました。実は僕も子どもの頃母親にやってもらっていたんです。母がどこまで意図してやっていたのかはわかりませんけどね。

子育てアイデアは、心と時間に余裕がある時の楽しみに

一番上の子は小学校で図書委員をしていて、読書週間の企画で「図書委員のおすすめ絵本」を紹介したそうなんです。その時に挙げていたのが、にしのあきひろさんの『えんとつ町のプペル』。よく読んであげていたのは年中さんの頃だったので、よく覚えてくれていたなと驚いています。ショート映画を見ているような展開やオチがあるので、起承転結を理解できるようになった頃の息子にハマったんでしょうね。

真ん中の子は「ノラネコぐんだん」が好きで、シリーズで持っています。読み聞かせする側からすると、声色をつけやすいんですよね。「こんなことをしていいと思ってるんですか(低めの声で)」、「いいと思ってません」「ニャー(高い声で)」(笑)。読みやすいってことは、聞きやすいってことにつながるのかなと思います。またあのいたずらの度合いが!子どもからしたら親近感を抱いているのかもしれませんね。

一番下の子は、最近は車、車です。世界の車が載っている図鑑を食い入るように読んでいます。絵本だと僕も好きでよく読むのが『おすしのずかん』。「赤いおすし」「白いおすし」ってお寿司がたくさん載っているページを開いて、「せーの」で自分が食べたいのを選んでから、それを握って食べるというごっこ遊びをします。この絵本を持ってくる時は、大体「せーの」がやりたいって感じです。

「木下さんみたいな余裕のある子育てをしたいです」って言ってくださる方が時々いるんです。でも子育てしてると、みんなそうだと思いますが、普段余裕なんてないですから!(笑)。今回の読み聞かせアイデアも、SNSや本で紹介している子育てアイデアも、自分で考えたものですけど、日頃からなんてできてないです。自分の心と時間に余裕がある時しかしてあげられないんです。

だから、この話を読んで「こんな読み聞かせやったことない」「自分には余裕がない」「ダメな親だ」なんて、決して思わないでほしいです。僕だって自分に余裕がある時にたまにやる程度です。“ご自身の心と時間に余裕がある時に”、思い出してマネして、それが楽しい時間になったらいいなというのが僕の願いです。最近は、生活習慣に関する子育てアイデアを基にしたシリーズ絵本を制作中です。読むだけで親も子も笑顔になれるような絵本にできたらなと思っています。2025年4月から順次出版予定ですので、楽しみにお待ちください!

ミーテ プレゼント情報

おすしのずかん

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応募期間
12月24日(火)~2025年1月6日(月)

プロフィール

木下ゆーきさん

木下 ゆーき(きのした ゆーき)

1989年、愛知県生まれ。ユーモアあふれる子育て情報を発信する、SNS総フォロワー数150万人超の子育てインフルエンサー。現在12歳、6歳、3歳の子育て中。チャイルドカウンセラー資格保有。著作に、『#ほどほど育児』(飛鳥新社)、『世界一楽しい子育てアイデア大全』(KADOKAWA)。NHK『すくすく子育て』など多くのメディアに出演中。

公式インスタグラム
https://www.instagram.com/kinoshitayuki_official


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