みんなの推し絵本！

vol.29 小島よしおさんの推し絵本

vol.29 小島よしおさんの推し絵本

思い出の一冊、大好きな一冊、渾身の一冊など、とっておきの“推し絵本”を紹介してもらうインタビュー「みんなの推し絵本！」。今回は「そんなの関係ねぇ！」でおなじみのお笑い芸人で、今年一児のパパになった小島よしおさんにご登場いただきます。

絵本の表紙を見ただけで泣き止むように

この3冊の中で初めに読んだのが『たんたんたん』で、最近は表紙を見ただけで泣き止むようになったんですよ。表紙のタンバリンと似た太陽の絵を見たときにも、反応していました。だからお出かけにも常にカバンに入れていて、いざぐずったら出す(笑)。『しましまぐるぐる』などはまだこちらが読むのを見ているという感じですが、続けていけばもっと反応してくれるようになると思うので、今後が楽しみです。

読み聞かせは、奥さんも僕もしています。奥さんは日中などに読んで、僕は家を空けていることが多いのでランダムです。休みの日は一緒に読むこともあります。僕自身は子ども向けのイベントをたくさんやっていますし、僕の絵本『ぱちょ～ん』を公園で子どもたちに読み聞かせるゲリラライブもやっていたので、読み聞かせは慣れているかもしれません。

読む際は、読み聞かせと子どもに集中します。何か見ながら、しながらではなくて。絵の説明もしますね。カエルだね、葉っぱだねと見たままを言ったり、サトイモの葉っぱかもねとか、猫はベロがザラザラなんだよとか、絵を見て連想したことなども話しかけています。

また例えば「たたたたたん」と読みながら、子どもの手がタンバリンを叩いているように動かしてあげたり、顔に絵本をぐっと近づけて絵と触れさせたり、楽しそうだなと思ったことはどんどんやっています。

愛情があれば、いい子に育つ！

これまでにない擬音をいっぱい登場させました。目を開くのがパチッではなくて「ぱちょ～ん」だったり、歯みがきはシャカシャカではなく「しょこちゃかしょこちゃかしょこちゃかしょっ」など、これまでにない言葉だけれど、同時に行動に対して無理がない表現にもこだわりました。あとは声に出して心地がいいか。いいなと思えるまで、何度も声に出して推敲しています。僕の擬音は特徴的なので、QRコードを付けて僕の声を聞ける工夫もしました。

小学校の頃の同級生から、朝が苦手だった子どもが絵本のおかげでちゃんと起きれるようになったと連絡がきて、本当にうれしかったです。またイベントでは、コール＆レスポンスみたいに「(小島さん)そころぽーん、はい」、「(子どもたち)そころぽーん」という感じで読み聞かせをしたんですけれど、僕も楽しかったし、子どもたちの反応もすごくよかったんですよね。読んだ人も聞いた人も笑って楽しくなる絵本を目指したので、喜んでもらえると本当にうれしいです。

わが家もそうですが、子育てにしても読み聞かせにしても、他の人がどうやっているのか気になって調べることってあると思うんですよね。でもそれはあくまで他の人の話であって、自分たちにとって一番いい方法は、自分たちの中にあると思っています。人と多少違っていても気にせず、自分にしかない個性を大事にしていきたいなと僕は思っています。

読み聞かせも、僕みたいに絵本に直接触れさせてもいいし、書いてある通りに読まなくてもいい。その家庭なりのやり方でいいと思います。大事なのは、愛情です！愛情！愛情があれば、いい子に育つ！今やっていることがベストだと思ってください。

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