KUMONが生まれて半世紀。KUMONはたくさんの親子から多くのことを学んできました。その中で伸びていく生徒は、高い読書能力があり、乳幼児期から積極的な「ことばの働きかけ」を受け、豊かな「ことば」に囲まれた環境で過ごしていることがわかりました。
また、大学との共同研究により、乳幼児期の親子のことばのやりとり(うたや読み聞かせ)が親子のきずなを育み、学びの土台になるという効果が実証されています。
KUMONの子育て応援活動として運営しているmi:te[ミーテ]は、KUMONが乳幼児期に大切にしている「うた・読み聞かせ」とその「記録」を通して、「一組でも多くの親子がうた・読み聞かせで子育てを楽しみ、『ことばのやりとり』によって親子のきずなが育まれ、伸びる子どもの土台がつくられていく」ことを願っています。
「読み聞かせ」という幸せな時間、多くのことばやできごととの出会いによって、子どもは本が好きになり、自然と読書にも興味を持つようになりますよ。
読み聞かせをしてもらっている子どもは、たとえ、ことばが理解できていなくても、楽しい場面ではニコニコと笑い、かわいそうな主人公がいれば悲しそうな顔をします。
これは、読み聞かせを通して、子どもの喜怒哀楽などの感情や情動をつかさどる、大脳辺縁系つまり「心の脳」が活発に働き、豊かな情動がわき上がっているからだと考えられます。
脳は使わなければ発達しません。
読み聞かせによって「心の脳」が発達し、こわい、悲しい、うれしい、楽しいなどがしっかりわかるようになることは、生きていく上で、とても大切なことなのです。
赤い線で囲った部分が読み聞かせをされたことで活動した心の脳(大脳辺緑系)
やさしい笑顔を向けられ、「ことばのやりとり」をたくさんしてもらった子どもは「守られている、愛されている」ことを実感し、安心します。これがきずなです。
毎日のうた・読み聞かせによるふれあいにより、やがて確かな親子のきずなが形成され、子どもはお母さんやお父さんが大好きになっていきます。そして、身近な「大好きな人」の存在は、子どもの「心の安全基地」となります。「心の安全基地」があることで子どもは安心し、「ことばとかず」を道具として、たくさんの人とコミュニケーションできるようになります。
このコミュニケーションの力こそが、考える力の土台となることが、最新の発達理論でもわかっています。
ミーテでは、うた・読み聞かせで親子のやりとりを楽しまれている会員のお声や様々な絵本情報をご紹介しています。お気に入りの絵本やうたを見つけて、ますます子育てを楽しんでみませんか。