赤ちゃん絵本を楽しもう!

Vol.20 『とりがいるよ』作者・風木一人さんインタビュー

Vol.20 『とりがいるよ』作者・風木一人さんインタビュー

赤ちゃんとの絵本の時間を楽しみたい、すべての方へ。選りすぐりの赤ちゃん絵本の誕生秘話や、作家さん・編集者さんが絵本に込めた思いを伺いました。赤ちゃん絵本を楽しむヒントが詰まったインタビュー、今回は風木一人さんにご登場いただきます。

赤ちゃんにとっても自分にとっても面白いこと

僕の赤ちゃん絵本づくりは、いつも同じところから始まります。赤ちゃんにとっても僕にとっても面白いことを見つけることです。

『とりがいるよ』では、「たくさんの鳥の中に一羽だけ違う鳥がいる」面白さでした。白い鳥のグループに赤い鳥が一羽混ざっていたら、とても目立ちますよね。大人でも子どもでも赤ちゃんでも、絶対その鳥が気になるんです。なぜかわからないけれど、みんなそう。面白いでしょう? 赤い鳥、大きな鳥、まあるい鳥、探して楽しんでほしいです。たぶんすぐ見つかります(笑)

新作の『たまごがあるよ』では、「たまごが割れて何か生まれてくる」面白さですね。子ども達はたまごが好きです。僕も好きです。あの形がいいし、大きさもいいし、たまご焼きとかゆでたまごとか、おいしい記憶とも結びついている。

ぱかっと割れて何か生まれてくるだけでもワクワクするのですが、そこに参加型の楽しさを加えました。「たまごを とんとん たたいてみて」「そおっと なでてみて」と読者に呼びかけ、めくると「ぴょっ」と生まれてくるんです。ただ見ているだけじゃなく、参加して遊べる絵本です。

ママやパパがことばを受け取り、あたためて赤ちゃんに渡してあげる

絵本のことばは大抵の場合、いったん読み手である大人を通って子どもへと届きます。その時、読んであげる大人の体を通って、ことばがあたたまって出てくる、と僕は感じます。ママやパパが絵本からことばを受け取り、あたためてから赤ちゃんに渡してあげるんです。ですから、赤ちゃん絵本をつくる際には、それにふさわしいことばを選ぶよう心がけています。

『とりがいるよ』の「よ」は、読み手が赤ちゃんに伝えてあげることばです。「とりがいる」という事実だけではなく、鳥がいるのを見て動いた心、たとえば「かわいいね」とか「ちっちゃいね」とかを一緒に伝えているんです。『たまごがあるよ』における呼びかけもそうです。「(たまごを)たたいてみて」「たたいてみる?」「なでてみて」などは、絵本に書かれたことばだけれど、そのまま読み手自身が赤ちゃんにかけることばにもなっています。

赤ちゃん絵本は、赤ちゃんと遊ぶ道具です。赤ちゃんとコミュニケーションをとるのは簡単ではありませんが、いい赤ちゃん絵本には、大人にも赤ちゃんにもうれしいものが込められています。だから一緒に遊べるんです。

最初はどの赤ちゃんも、おとなしくは聞いてくれません。なめたりかじったり押しのけたり破ったり。絵本は見ずに、ママやパパの顔ばかり見ているのも普通のことです。でも、焦ることは全然ありません。だんだんと絵本を読んでもらう楽しさがわかってきます。後から見ればそれはあっという間の成長だったと思うはずですよ。

ミーテ プレゼント情報

風木一人さんの文、たかしまてつをさんの絵の新作絵本『たまごがあるよ』おふたりの直筆サインを入れていただきました!
ミーテ会員3名様に抽選でプレゼントします。

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プレゼントの応募は締め切りました。当選者の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

応募期間
1月16日(火)~1月29日(月)

プロフィール

風木 一人(かぜき かずひと)

1968年、東京都生まれ。絵本の文章作家、翻訳家。主な作品に『ふしぎなトラのトランク』(絵・斎藤雨梟、鈴木出版)、『ニワトリぐんだん』(絵・田川秀樹、絵本塾出版)、『ぬいぐるみおとまりかい』(絵・岡田千晶、岩崎書店)、『うしのもーさん』(絵・西村敏雄、教育画劇)、『とりがいるよ』『たまごがあるよ』(絵・たかしまてつを、KADOKAWA)などがある。『ながいながいへびのはなし』(絵・高畠純、小峰書店)はフランス、韓国、台湾、中国でも翻訳出版。小説、漫画、エッセイなどのコンテンツを配信するサイト「ホテル暴風雨」(http://hotel-bfu.com/)のオーナーとしても活動している。

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