今回は、注目&話題の新刊情報をご紹介していきます!
かとうあじゅさんの絵本『じっちょりんのたんじょういわい』が出版されました。「じっちょりん」シリーズ、8年ぶりの新刊です。
野の花の種を植えて歩く小さな謎の生き物、じっちょりん。桜の花びらが舞う中、今日も家族で、せっせとコンクリートの道や壁の小さな隙間に種を植えていきます。目的地の大きな桜の木まで行く途中、ママじっちょりんは大きな花粉だんごを、なんと11個も食べました。実は、ママじっちょりんのおなかには赤ちゃんがいて…。
赤ちゃんの誕生と、道端のカタバミやナズナなどがつける小さく愛らしい花々から、二重に春の息吹を感じられる一冊です。
<作者・かとうあじゅさんからのコメント>
見慣れた風景の中に誰かの日常があって、足元の小さな生き物の風景の中にも日常があって、その足元の、見ようとすれば見える世界に、毎シリーズどんなじっちょりん目線だとワクワクするのか、想いを巡らせております。
小さくないと入れない場面を描くにあたって、自分がその場にいる気分になれるよう、いつも試行錯誤しておりますが、今回は「柵の下の輪っかトンネル」と「ジョウロの中」の画面にこだわりました。輪っかトンネルは、柵の下の輪っかを観察する以外に、遊具のリングトンネルにイメージを重ねてみたり、高速道路のトンネルに入っている時に観察したり等々。また、ジョウロの場面では、ペットボトルでつくってみたジョウロや、市販の物を切ったりして、ジョウロの中に入った気分を想像しながら描いてみました。
生態の謎がひとつ明かされて、逆にじっちょりんのことをもっと知りたくなった方も多いはず。『じっちょりんのあるくみち』など、シリーズのほかの作品を読み直してみてくださいね。
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