イチ押し絵本情報

「話のたね」を育ててみたら…(新刊絵本のご紹介 Vol.376)

2022年2月28日

毎週月曜日は、注目&話題の新刊情報をご紹介していきます!

 「話のたね」を育ててみたら…

スギヤマカナヨさんの絵本『そだててみたら…』が出版されました。

学校で「種から育ててみよう」という宿題が出て、主人公の「ぼく」は、家の近くに新しくできた「たねや」の扉を恐る恐る開けてみます。お店のおじいさんに薦められ、「おたのしみ 話のたね」と書かれた不思議な形の種を買って帰り、「たねたん」と名付けて育て始めますが…。さて、種はどんな風に育つでしょうか?

不思議な種を育てる中で「ぼく」が感じるワクワクやドキドキ、モヤモヤに、子育てとの共通点を感じる大人も多いことでしょう。やさしく繊細なタッチで描かれた絵も魅力的な一冊です。

<作者・スギヤマカナヨさんからのコメント>
「育てる」と「育む」は同じ漢字で、どちらも人や生き物、植物が成長するために世話をし、手助けをするという意味があります。でも語源で見ると「育む」は「羽包む」。親鳥が雛を羽で包む様からきています。せっせと餌を運ぶだけでなく、おおらかに、でも繊細に心を配りながら安心できる場所であることを感じます。そうありたい!と息子への小言を封印しつつ、「おおらかに見守る」自身の忍耐も日々、育て育んでおります!

スギヤマカナヨさんはこの絵本をつくるにあたって、実際に「ぼく」と同じ「話のたね」を植えて育てたのだとか。「話のたね」が何の種だったのかは、絵本を見てご確認くださいね。

▼スギヤマカナヨさんのインタビューはこちら
「読み聞かせで積み重なる“懐かしい”という気持ち」
赤ちゃん絵本を楽しもう!『おふねにのって』に込めた思い


ページトップへ

無料会員登録後は、過去の「絵本子育て相談室」など、
様々な絵本情報が読み放題!
ぜひミーテにご登録ください♪