毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介するのは、間所ひさこさんと仲川道子さんの絵本『10ぴきのかえる』。初版は1981年で、今年40周年を迎えました。ロングセラー「10ぴきのかえる」シリーズの第1弾です。
いたずらっ子に捕まって、コンクリートの四角い池に入れられてしまった10匹のおたまじゃくしが、かえるになりました。10匹のかえるは、生まれ故郷のひょうたん沼に帰ろうと決意します。かたつむりさんやちょうちょさんに道を聞いて、ぴょんぴょんぴょん! 小川の岸にたどり着いて流れに飛び込んだその時、大きなハサミのザリガニが現れて…。
タイトルは『10ぴきのかえる』ですが、冒頭では10匹ともおたまじゃくしの姿で登場します。子どもに捕まって、人間の庭の池に連れてこられてしまった10匹は、「ひょうたん沼に かえりたい!」と泣きわめきます。その様子をアリやミツバチ、テントウムシ、そしてどじょうじいさんが見つめています。
足が生え、しっぽがなくなって、だんだんとかえるの姿になっていく様子も描かれています。立派なかえるになると、ひょうたん沼に向けていざ出発! 10匹のかえるの冒険のスタートです。
親切なちょうちょさんに道を教えてもらったり、天敵のザリガニに遭遇したりしながら、ひょうたん沼へ向かう10匹のかえる。「かえるぞ、かえるぞ、かえるんだ! ひょうたん沼へ かえるんだ!」とかけ声を合わせて進みます。表紙にも描かれている、拾った靴と葉っぱでつくった舟で川を下るシーンはとても楽しげですが、滝から落ちるハプニングもあって、最後までハラハラさせられます。
仲間がいることのありがたさ、みんなと力を合わせることの大切さが伝わってくる一冊です。
<ミーテ会員さんのお声>
今日は子どもが『10ぴきのかえる』を選んできました。途中のザリガニが出てくるシーンが印象深いようで、そのページになると「ザリガニが出てくるよ!」と教えてくれます。目が回っているかえるがいたり、口から水を吹き出しているかえるがいたり、かえるの表情をみるのも楽しいです。
(4歳1か月の女の子のママ)
10匹のかえるには、それぞれ名前がついています。1作目では「ひっくりかえる」「しょげっかえる」「はしゃぎかえる」という名前が紹介されていますが、その他の名前はシリーズ続編をチェックしてみてください。シリーズは全18作。お正月や運動会、お月見など、季節の行事と絡めたお話がたくさんありますよ。
無料会員登録後は、過去の「絵本子育て相談室」など、
様々な絵本情報が読み放題!
ぜひミーテにご登録ください♪