イチ押し絵本情報

やさしく微笑む、まんまるお月様(ロングセラー&名作ピックアップ Vol.7)

2014年12月4日

毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。

 やさしく微笑む、まんまるお月様

今回ご紹介する絵本は、林明子さんのロングセラー『おつきさまこんばんは』。おやすみ前の定番として人気の高い赤ちゃん絵本です。

夕闇の中に見える、三角屋根のおうちと2匹の猫のシルエット。お空が真っ暗になっておうちに明かりがつくと、物語が静かに始まります。

「おや やねのうえが あかるくなった」「おつきさまだ」

黄色く輝くお月様が屋根の上からゆっくりと顔を出すと、猫たちも屋根に駆け上がって、お月様を見上げます。

「おつきさま こんばんは」

雲のせいで隠れてしまったお月様がまた姿を現すあたりは「いないいないばあ」的な要素もあって、赤ちゃんの心をつかみます。

でも、この絵本の何よりの魅力は、次々と変わるお月様の表情。最初は凛とした表情でこちらをじっと見つめていますが、雲の登場で困り顔に、そして最後のページではとってもやさしいニッコリ顔に。表紙の目をつぶった静かな顔と、裏表紙の「あっかんべー」のいたずら顔とのギャップも私達を笑わせてくれます。

<ミーテ会員さんのお声>
お風呂から上がってひと息ついたあと、寝る前に読むことにしているのが『おつきさまこんばんは』。絵本全体に流れる静かな雰囲気が寝る前にぴったりで、身も心もゆったり気分で読んでいる。娘はこの絵本を読み始めると、カーテンの方を必ず見るように。「外が暗いこと、お月様は外にいるということがわかってきたのかな?」と成長ぶりをうれしく思っている。 (0才11ヶ月の女の子のママ)

「こんばんは」というあいさつや「あっかんべー」と舌を出すのをこの絵本で覚えたというお子さんも多いはず。1986年の発売以来、たくさんの親子を楽しませてくれている林明子さんの傑作絵本です。


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