イチ押し絵本情報

生き生きと毎日を楽しむ陽気なカエル達(ロングセラー&名作ピックアップ Vol.187)

2018年6月14日

毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。

 生き生きと毎日を楽しむ陽気なカエル達

今回ご紹介する絵本は、イギリス生まれの作家ジュリエット・ケペシュさん(過去にはキープスと表記。2007年より表記変更)のロングセラー『ゆかいなかえる』です。原書『Frogs Merry』の初版は1961年、アメリカ。日本では1964年に石井桃子さんの翻訳で出版されています。

水の中にゼリーのような卵があります。そのほとんどは、魚にぱくっと食べられてしまいましたが、4つの卵だけが流れに乗って生き残りました。オタマジャクシからカエルへと成長した4匹は、追いかけっこしたりかくれんぼしたりして、毎日愉快に過ごします。そして冬が来ると、土の中で春まで眠ります。

見開き

タイトルに「ゆかいな」とある通り、主人公のカエル4匹はいつだって陽気です。泳ぎの競争をしたり、カタツムリを隠して遊んだり、手を取り合い輪になって「ひいらいた ひいらいた」とぐるぐる回ったりと、日がな一日、遊びつくします。4匹ともいつも笑顔で楽しそうに遊んでいるので、読んでいるこちらまでなんだかウキウキしてきます。

とは言え、カエル達が暮らすのは厳しい自然界。一緒に卵として生まれた兄弟の大半は魚に食べられてしまったし、遊んでいる最中にも、天敵であるサギやカメがやってきて、カエルを食べようとします。でもこの絵本のカエル達ときたら、全然へっちゃら。そんな危機的状況もするりと回避して、あくまで愉快に暮らすのです。

青、緑、黒、白の4色だけで水辺の様子をシンプルに表現。カエル達は時に大きく、時に小さく、ページのあちらこちらに躍動感たっぷりに描かれています。のびやかに遊びまわるカエル達の暮らしを通して、カエルや水辺の生き物の生態にも自然と興味がわいてくることでしょう。

<ミーテ会員さんのお声>
すでにカエルを認識できている息子。これまでも何度かこの本を「読んで」と持ってきていたが、最後まで読ませてくれたことはなかった。「読んであげるなら3才から」と裏表紙にも書かれている通り、1歳児には少し長いお話なのだ。

今までは読み始めて数ページで別の本を差し出されていたが、今日は初めて最後まで到達。私自身もどんなストーリーなのか、初めて知った。息子の様子はというと、決して絵本に集中して見ているわけではなかったのだけれど、絵をチラ見しつつ、耳だけは常に傾けていた様子。でも、ちょっと進歩かな。(1歳4か月の男の子のママ)

見返しに描かれたたくさんのオタマジャクシも、みんなにっこり笑顔。読み手を楽しい気分にさせてくれる一冊です。


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