毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介するのは、渡辺茂男さんの文、大友康夫さんの絵によるロングセラー『いただきまあす』。「くまくんの絵本」シリーズの一冊として、『こんにちは』、『どうすればいいのかな?』とともに1980年に出版されました。
食卓に子ども用の椅子を運んで、食事を始めたくまくん。でも、スープやジャムを大胆にこぼしたり、パンをフォークで食べようとして、顔にフォークの先を突き刺したりと、全然上手に食べられません。「どうすればいいのかな?」と考え込んだくまくんは、豪快に全部混ぜ合わせると、手づかみで食べ始めて……。
この絵本を初めて読む大人は、くまくんのあまりの行儀の悪さに驚くかもしれません。手でぐちゃぐちゃに混ぜ合わせて食べた上に、最後はにっこり笑顔でテーブルの上に座ってしまっているのですから、「なんとハチャメチャな!」と驚くのも当然です。
でも、これはまさに幼児期の子どもの姿そのもの。食欲旺盛な子どもが、自分で食べようとして悪戦苦闘しているだけなのです。
読み聞かせするママやパパは、「うちの子みたい」「うちの子はここまでじゃないかも」と苦笑いしたり、「でもこの食べっぷりはうらやましいなあ」などと感心したりしながら、大らかな気持ちで楽しんでください。読み聞かせを聞く子どもは、必死にがんばるくまくんの姿に共感しつつも、あまりの不器用さにけたけたと笑ってしまうことでしょう。
<ミーテ会員さんのお声>
くまくんがごはんを食べるのですが、うまく食べられず、こぼしたり、フォークが刺さったり…でも最後はスパゲティにスープかけてサラダかけて…上手に(!?)食べられました。 ママからしたらギョッとする食べ方だけど、子どもは楽しいんだろうなー。息子も笑いながら絵本に釘付けです。いつかこんな食べ方するかなーΣ(゚д゚lll)(1歳9か月の男の子のママ)
「くまくんの絵本」シリーズは他にも『どろんこ どろんこ!』や『いってきまあす!』、『おふろだ、おふろだ!』などがあります。どれも子どもの日常生活を描いたものばかり。無邪気なくまくんの姿があたたかくユーモラスに描かれていますよ。
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