毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介する絵本は、中川ひろたかさんと高畠純さんの『だじゃれどうぶつえん』。1999年に出版された、人気の「だじゃれ」シリーズ第1作です。
ペンギンがペンキを塗って「ペンギンぬりたて」、パンダがパンを見て断言「パンだ」、ライオンがカレーを食べて「かライオーン」…。動物のだじゃれを、動物達がユーモアたっぷりに再現。大笑い必至のユニークな動物園です。
動物が主役のだじゃれが、これでもかこれでもかと登場します。絵の下のスペースに収まる簡潔な文が特徴。最たるものは、「かめ!」。子どももすぐに覚えて使えます。
もうひとつの特徴は、ことばと絵が補完し合っていること。先ほどの「かめ!」も、ことばだけでは「何かを噛んでいるかめに…」と説明しなくてはわからないのですが、かみちぎっているかめの絵があれば説明不要。そして真剣なかめの表情が、さらに笑いを誘います。
中川ひろたかさんご自身も「絵本はことばと絵で成り立ってるものだから、言ってみれば究極の絵本なんだよね。お互いが必要としてて、片方だけでは存在できないわけだから」と絶賛していらっしゃいます。
だじゃれだけでもなく、ユーモラスな絵だけでもない作品。実際、一冊に収める30のだじゃれのために、倍のテキストがあるそう。そこから、絵の高畠純さんが「絵と組み合わせてより面白いものだけ、選んで」絵にするそう。
面白いだじゃれを考える中川さんと、それをさらに面白く絵にする高畠さん。ことばと絵が両輪になって、子どもも大人も大爆笑の作品が生まれているのです。<ミーテ会員さんのお声>
友だちの子が『だじゃれどうぶつえん』にハマってたので息子にも読んであげた。何の感想もコメントなし。反応薄し…。だじゃれはおキライなのねと思っていた。が、翌朝パパにむかって「もうゴリラ(5時だ)」「かライオーン」といきなり連発。聞いてないようで聞いてたのね。しかも気に入ってるんかいっ!! それ以来だじゃれブーム到来です。(2歳9か月の男の子のママ)
名コンビの「だじゃれ」シリーズは他に、『だじゃれすいぞくかん』から『えっちらおっちら 日本だじゃれ旅』まで、現在で6冊。ハマった方は、他の作品も読んでみてくださいね。
▼中川ひろたかさんのインタビューはこちら
「絵本や歌は、親子が仲良くなるための道具」
▼高畠純さんのインタビューはこちら
「絵をじっくり見れば 絵本はもっと楽しくなる」
※「だじゃれ」シリーズについては、いずれも後編に。
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