毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介するのは、松谷みよ子さんの文、瀬川康男さんの絵による『いいおかお』。『いないいないばあ』と同時に出版された、今年刊行50周年を迎えるロングセラーです。
ふうちゃんが、ひとりで“いいおかお”をしているところへ、猫や犬が「“いいおかお”見せて」とやってきます。そして、まねっこして“いいおかお”。さらにはぞうさんまで、のっしのっしとやってきて…。
見開きの左端でひとり“いいおかお”をしていたふうちゃんの隣に、2人、3人、4人…と“いいおかお”が増えていく、そのくり返しが何とも楽しい絵本です。
ここでの“いいおかお”は、仏像や彫刻に見られるアルカイック・スマイル。口元にだけ微笑みを浮かべた、いわゆる“おすまし顔”なのですが、最後はお母さんからビスケットをもらって、全員とびきりのニッコリ顔に! 絵本を読んでいる親子も思わず笑顔がこぼれる、幸福感たっぷりのラストが待っています。
松谷みよ子さんならではのリズミカルな文章と、素朴であたたかみのある瀬川康男さんの絵。『いないいないばあ』と並んで、赤ちゃん絵本の礎を築いた一冊と言えるでしょう。
<ミーテ会員さんのお声>
お母さんがビスケットをくれて、みんなが食べているところを見て、舌を出してぺろぺろ! もしかして「おいしい」ということばの意味が少しわかったのかな? 明日も様子をよく見てみよう。(0歳5か月の女の子のママ)
ふうちゃん、猫、犬、ぞうさんの次は、お子さんが“いいおかお”をする番! 読み聞かせしているママやパパも一緒に“いいおかお”をして楽しみましょう。1歳くらいになったら、あらかじめビスケットを用意しておいて、読み終わった後でおいしくいただくのもいいですね♪
▼松谷みよ子さんのインタビューはこちら
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