毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介するのは、岩井俊雄さんによる人気絵本『100かいだてのいえ』。シリーズ累計200万部の人気作です。
100階建ての家のてっぺんにすむ誰かから、「あそびにきてね」と手紙をもらったトチくん。100階を目指して家を登っていきます。1階から10階はねずみさんの家でした。その上は誰のおうちかな? そして100階は?
縦長の絵本を縦に開いて読み進める独特の形が話題になったこの絵本。メディアアーティストとしてご活躍の岩井さんが、「メディアとしての絵本の根本に迫るような新しいアイデア」を提案したいという意気込みで手掛けた初めての絵本作品です。
「100階建ての家」というアイデアが生まれたきっかけは、娘さんが数字の繰り上がりをなかなか理解できなかったこと。数が積み重なって増えていくのを実感できるものとして、建物を思いついたそうです。1見開きで10階、それを10回繰り返して100階になるという、自然と大きな数字に親しめる絵本が生まれたのは、子育ての経験が元になっていたというから、人気の理由もわかる気がします。
また、1階、1階、描きこまれた動物達の部屋がユニークで見ごたえがあり、1ページをじっくり見るのも、この絵本の楽しみ方のひとつ。続編の『ちか100かいだてのいえ』刊行時には、"「みんなの100かいだてのいえ」をたてよう!"という応募はがきをはさんで募集。現在も、子ども達が描いた「100かいだてのいえ」11322階分のイラストを、偕成社のホームページで見ることができます。
<ミーテ会員さんのお声>
10階ごとに違う生き物が生活していて、次はどの生き物かな~とドキドキしながら聞いていた。しかも、絵が細かくてかわいくて、小さい頃見たドールハウスを思い出して、大人の私も引き込まれた。(1歳7か月の女の子のママ)
ビッグブック(大型絵本)も刊行されていますが、こちらは縦開きではなく、1メートル以上もある細長い絵本! 図書館などでぜひ見てみてくださいね♪
無料会員登録後は、過去の「絵本子育て相談室」など、
様々な絵本情報が読み放題!
ぜひミーテにご登録ください♪