毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介する絵本は、レオ・レオーニさんの『あおくんときいろちゃん』。1967年に日本に紹介され、年齢を超えて愛されてきたロングセラーです。
あおくんときいろちゃんは大の仲良し。楽しく遊んでいるうちに、くっついて緑色になってしまいました。おうちに帰ると驚いたパパとママから「うちの子じゃない」と言われてしまい…。
あおくんときいろちゃんは、青と黄色で描かれたただの丸。表情などをうかがい知ることができないはずですが、画面せましと動き回れば楽しんでいる様子が、端にひとりいれば寂しい様子がといったように、気持ちが手に取るように伝わってくるから不思議です。
この作品は、レオ・レオーニさんの絵本デビュー作。当時米国でグラフィックデザイナーとして活躍していたレオーニさんが、一緒に電車に乗っていた孫のために即興でつくった話がきっかけで生まれたそう。
同時に、2つの色が混ざってまったく別の色になり、そこから新しい関係が生まれる様を描いていることが、人間の融和を暗示すると評価されています。抽象的な形だけで構成することで、多様な想像を許す作品となっていることが、大人から子どもまで愛される作品となっているゆえんではないでしょうか。
<ミーテ会員さんのお声>
私が大人になってから好きになった絵本。子ども向きじゃないと思っていたけれど、最近息子が自分で本棚から見つけてお気に入りになった。緑の丸が、実はあおくんやきいろちゃんだとわかるところが好きみたい。(2歳3か月の男の子のママ)
子どもの想像力は、大人以上! 一緒に絵の具や色鉛筆で色を混ぜてみたり、様々な色や形の絵を描いて、お話をつくってみるのも楽しいかもしれませんね♪
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