イチ押し絵本情報

お姉ちゃんになった、ありの子のお話(新刊絵本のご紹介 Vol.596)

2026年6月16日

今回は、注目&話題の新刊情報をご紹介していきます!

 お姉ちゃんになった、ありの子のお話

麦田あつこさんの文、秋山あゆ子さんの絵による絵本『ありのこ りーこ』が出版されました。『くものすおやぶん とりものちょう』『みつばちみつひめ てんやわんやおてつだいの巻』など、虫を主人公にした絵本を描き続けてきた秋山さんの、16年ぶりの新作絵本です。

見開き

赤ちゃんが生まれて、お母さんもお姉さんたちも大忙し。ありの子りーこは誰にもかまってもらえず退屈して、散歩に行くことにしました。あぶらむしのピクニックに立ち寄ったり、みつばちプールで遊んだり、くもじいの読み聞かせを聞いたりと、楽しく過ごすりーこ。みんなからお土産をたくさんもらって、家に帰ると…。

昆虫たちの世界を舞台に、弟や妹が生まれたときの上の子の気持ちを描いたお話です。

<作者(絵)・秋山あゆ子さんからのコメント>
麦田あつこさんが書かれた、やさしさと愛らしさとおかしみに満ちたこの物語のおかげで、私は絵を描くことができました。

作画中、立ち止まることも多く、例えばそれは、この虫にはどんな服が似合うだろう、といった実に些細なことなのですが、そんな時間も小さな昆虫世界に潜り込んでいるような気持ちになれて幸福でした。

大好きな虫を自由に好き勝手に描かせていただきました。どこまでもゆるしに満ちたこの物語とともに虫の姿もご覧いただけたらうれしいです。

<作者(文)・麦田あつこさんからのコメント>
「子どもがひたすら愛されるおはなしを」を合言葉に、秋山あゆ子さんと16年かけてつくってきた絵本です。

秋山さんもわたしも、のんびり屋のひとりっこ同士。マイペース極まれり組でつくらせていただきましたが、16年かけただけあって、隅から隅まで、どこをとっても「大好き!」がみっちりつまった絵本になりました。

「速さ」に完全逆行して、時間と心をたっぷり使って世界を構築することのすてきさを、眺めていると自然とにっこりしてしまう秋山さんの絵とともに、味わっていただけたらうれしいです。

昆虫はちょっと苦手という人でも思わず見入ってしまう、秋山あゆ子さんならではの虫たちの世界。やさしく相手をしてくれるご近所さんたちも魅力的で、こんな世界に暮らしたい!と思わせてくれる一冊です。

▼秋山あゆ子さんのインタビューはこちら
「興味を持てば、世界はぐんと広がる」


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