今回は、注目&話題の新刊情報をご紹介していきます!
たてのひろしさんの作、なかの真実さんの絵による絵本『あおいことり』が出版されました。「日本絵本賞」を受賞した『ねことことり』を、小鳥の視点から描いたお話です。

青い小鳥は、もうすぐ生まれる卵のために家をつくりたいのですが、材料となるこぶしの枝が見つかりません。もう何日も何日も、森から森へ探し回っているのですが。そんなある日、猫と出会い…。
『ねことことり』で描かれた、豊かな自然を背景とした生き物の営みと共生、立場の違うもの同士の友情が、小鳥の目線で描かれることでより深く、より厚みをもって立ち上がります。美しく深い世界観に、何度も読み返したくなる一冊です。
<作者(文)・たてのひろしさんからのコメント>
この絵本は前作『ねことことり』と対になる、小鳥側からのお話。途中、前作と重なるシーンがいくつか出てきますので探してみてください。猫は、自分の仕事が友情を育んだ小鳥の暮らしを奪っていることに気がつきます。そして猫はあることをします。それが解決になるのかどうか、未来のことはわからない。けれど、やらないよりもやる。そのほうがずっといい。裏表紙まで丁寧に読んでいただけたらうれしいです。
<作者(絵)・なかの真実さんからのコメント>
『ねことことり』で描かれなかった小鳥たちの懸命に生き抜く姿や景色を『あおいことり』では見ることができます。2作合わせて物語の世界観に深みが増す構成となり、この2作目でより猫と小鳥たちへの愛おしさが増しました。寄り添うことは愛することなのだなぁと…。自分に何かできることは?と考え行動する猫に私も学ぶものがありました。猫のアクションで未来はどう変わるのか、読了後には裏表紙の情景にもぜひご注目ください。
裏表紙に何が描かれているのかは、実際に手に取ってお確かめください。ふたりの友情の行方に、幸せな気持ちになりますよ。
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