イチ押し絵本情報

絵本に集中できない…(絵本子育て相談室 Vol.556)

2025年8月29日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 絵本に集中できない…

<今回のご相談>
2歳11か月の男の子のママです。絵本に集中してくれないのが悩みです。赤ちゃんの頃はたくさん絵本を読んであげていましたが、最近は絵本への興味が減り、絵本を読んであげていてもソワソワして別の遊びを始めたり関係ない話を始めたりしてしまいます。保育園ではちゃんと聞けているようなので、何とか集中力を取り戻せないでしょうか。

 静かな環境で、ゆっくりと、子どもの様子を見ながら

赤ちゃんの頃はたくさん絵本を読んであげていたとのことですし、実際、お子さんは園でも読み聞かせを聞けているとのことですので、息子さんは絵本の面白さをよくわかっているんですね♪ 家でも絵本を聞けるようになるためには、ちょっとしたコツが必要なだけかなと思います。ここは、保育士さんたちの技を参考にしてみましょう。

まずは絵本を読む前の環境から。園でしたら、遊びの時間、絵本の時間と分けて、一旦おもちゃを片付けてから読み聞かせを始めるでしょう。また、導入に手遊びやうたなどで子どもたちの興味をひいてから、読み聞かせを始める先生も多いようです。家庭で簡単に取り入れるとしたら、例えば、テレビを消すなど静かな環境で、おもちゃが目に入りにくい場所で読む。また、『わらべうたであそびましょ!』や、『ひげじいさん』などの手遊びうたの絵本から始めてもいいかもしれません。

次は絵本の読み方のコツ。大勢の子どもたちの前で読むコツについては、ネットにたくさん情報があふれています。その中でも、家庭で、子どもがより集中しやすくするためにという観点からみると、絵本を持つ手で絵が隠れていないか気を付ける子どものペースに合わせてややゆっくり目に読んでみるというのは、気にしてみてもいいコツかなと思います。

以前インタビュー記事「みんなの推し絵本!」の中で、言語聴覚士の寺田奈々さんが、「子どもが、(絵本に)注目しているかを確認してから話しかけると、ママ・パパの言葉を聞いてくれる確率が上がります」とおっしゃっていました。特に、しかけ絵本は子どもの反応を見ながら読み聞かせするのに向いているそう。きっと絵本への集中力もあがりますよ。

「次はどうなるかな?」と子どもが思うようなしかけ絵本なら、お子さんの興味もぐっと高まるはず。例えば、『フルーツケーキ いただきます!』は、ページをめくるとどんどんフルーツケーキができていく、おままごと感覚で楽しめる絵本です。また、鏡のしかけで話題になった『きょうの おやつは』、風のせいで次は一体どうなっちゃうのか気になって仕方がない『かぜビューン』なども、きっと楽しんでもらえるはず♪

今日ご紹介したコツや絵本が、楽しい読み聞かせタイムのお役にたちますように!

(回答:ミーテ編集部・アッコ)


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