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イチ押し絵本情報

大切な猫がいなくなってしまった！(新刊絵本のご紹介 Vol.555)

2025年8月25日

今回は、注目＆話題の新刊情報をご紹介していきます！

大切な猫がいなくなってしまった！

ねこのいえで: 作・絵：高橋和枝; (アリス館)

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高橋和枝さんの絵本『ねこのいえで』が出版されました。

猫のちーこがいなくなった。ちょっとの間、開けっぱなしだったドアから出ていってしまったのだ。「ちーこ！ちーこ！」雨の中あちこちを探したけれど見つからない。このまま見つからなかったら…。大切な猫がいなくなってしまった際の、不安と安堵のお話です。

お話はもちろん、絵に使われた墨の表現の豊かさも魅力的。前半は募る不安と振り続く雨の暗さを、猫の帰宅後は猫の毛の柔らかさとあたたかさを伝えていて、同じ墨とは思えないくらいですよ。

＜作者・高橋和枝さんからのコメント＞
大切な存在が、ある日突然いなくなってしまったとしたら。残される側は、とても苦しくて悲しいです。その気持ちを絵に描きたくなって、つくりはじめた絵本です。

その一方、出ていった猫は、ひと晩を外で過ごして、怖かったり寂しかったりしたかもしれませんが、案外楽しかったかもしれませんね。そして帰ってきて、「やっぱり家はいいな」と思ったのだと思います。

この絵本と『うちのねこ』は、猫の模様は違うものの、いずれも高橋さんと飼い猫の実話に基づくお話。元野良猫が家族になるまでのお話を読めば、ちーこにさらに愛着が湧くこと間違いなしです。

▼高橋和枝さんのインタビューはこちら
「かわいいって素敵なこと描くことで自分も元気に」