今回は、注目&話題の新刊情報をご紹介していきます!
斉藤倫さん、うきまるさんの作、くのまりさんの絵による絵本『ほんやくすると』が出版されました。
犬がしっぽを振るのは、翻訳すると「とってもうれしい!」ってこと。赤ちゃんが泣くのは、おなかすいた?眠たい?おしっこ?翻訳すると「おかあさーん!」。ケーキにろうそく、翻訳すると「おめでとう」。お母さんのいってらっしゃいは…。
語り手は犬。やってきたばかりの赤ちゃんと言葉なしで通じあい、成長と共に広がる世界を分かちあいます。ふたりを取り巻く広々とした景色の中を、共に歩む犬と男の子の関係が美しい、心に染み入る絵本です。
<作者(文)・斉藤倫さんからのコメント>
「今朝咲いたアサガオはなんていってるかな?」「目玉焼きを乗せたフライパンはなにか話してる?」
「信号機は?」「あの水平線は?」なんて、読み終えたあと、お子さんたちといろいろ”ほんやく”してみるときっと楽しいとおもいますよ。
<作者(文)・うきまるさんからのコメント>
ほんやくの、余白と自由さが好きです。
だれのものでもない、自分だけのほんやく。
それを見つけるのって、とってもおもしろい!
そして、ときどき、そこにひそんでた優しさに気づけたりするんです。
そんな瞬間が、じんわりうれしいんですよね。
<作者(絵)・くのまりさんからのコメント>
現実的な場面と現実ではありえない場面が混在しているのが絵の見どころかなと思います。「主人公の男の子と犬にはそう見えている」ということにして自由に想像を膨らませて描きました。よく見ると、切り株の年輪の本数で2人の年の差が分かったり、食事中の葉っぱが口を開けたり笑ったりしています。ぜひ細かい背景にも注目してみてください。
最後のシーンでは、成長した男の子と犬が並んで座っています。そして犬はしっぽをふりふり。翻訳すると?
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