絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
☆スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
☆アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。
<今回のご相談>
4歳8か月の女の子のママです。読み聞かせを続けてきたおかげで、娘はすっかり絵本好きに育ちました。とってもうれしいのですが、最近読んでほしがる絵本がどんどん長くなって、寝る時間が遅くなりつつあるのが悩みです。きりのいいところまで読んで、「続きはまた明日」というのはありでしょうか?結局「最後まで読んで」と言われてしまいそうですが…。
長いお話を聞く力があるって、すばらしいですね。相談者さんが読み聞かせを続けてこられたからだと感じます。ただ、寝る時間が遅くなってしまうのは、親としては悩ましいのもまた事実。
もちろん「続きはまた明日」はありです。ただ、突然途中までしか読んでもらえなかったらご指摘の通り娘さんは納得しないでしょうし、昨日のお話を思い出して今日のお話とつなげるのにも、一定の本を読む(聞く)力が必要です。そこで練習がてら、いくつか小さいお話が入った絵童話を読んでみてはいかがでしょうか?長いお話の満足感も得られつつ、いったんお話が終わるので納得感が得やすいですし、一つひとつお話が独立していることで、多少読み聞かせの間があいても支障がないのでいいこと尽くめです。
ロングセラーでしたら、『いやいやえん』。50年以上前のお話ですが、園児が生き生きとリアルに描かれていて、娘さんも楽しめること請け合いです。また、『ぞうのたまごのたまごやき』などの「王さまシリーズ」も、子どものようにわがまま放題な王さまが魅力的で、昔からたくさんの子どもに支持されてきました。続きのお話がたくさんあるのもおすすめの理由。
また、最近絵本も絵童話も手がける作家さんが増えています。まず、しおたにまみこさんの『たまごのはなし』。繊細で緻密な絵と、不可思議な世界観が病みつきになりますよ。小さなお話が3つ入り。続編の『いちじくのはなし』もあるので、あわせてどうぞ。
みやこしあきこさんの『ちいさなトガリネズミ』は、愛らしいトガリネズミのささやかな暮らしが丁寧に描かれた、心がほっとあたたまるお話。しっかり描き込まれた絵が各ページに入っていることで、1編ずつゆっくりと味わいながら読めるので◎。こちらも3話収録。
最後にご紹介するのは、4月に出たばかりの新刊『どろぼうジャンボリ』。ごみ箱をかぶり立派なおひげをたくわえた三頭身のどろぼうという、思わず笑みが浮かんでしまうキャラクターです。そのジャンボリは、人がごみ箱に捨てたある「宝物」を盗むのですが…。グッと心にしみ入るお話。3話あるお話は内容が続いているので、上にご紹介した絵本の後にぜひ。
お話に描かれた世界観が豊かだと、読み終えて目を閉じた後も「この手紙がもし…」とか「こんなことを言っているけれど、実はこの人〇〇なのでは?」などと想像して楽しむことができます。お子さんと一緒にお話が「続く」からこその余韻を味わってくださいね♪
(回答:ミーテ編集部・アッコ)
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