イチ押し絵本情報

かむことの大切さを教えてくれる絵本は?(絵本子育て相談室 Vol.530)

2025年2月28日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 かむことの大切さを教えてくれる絵本は?

<今回のご相談>
1歳3か月の男の子のママです。先日保育士さんに子どもの食について相談したら「〇〇くんはかむのが苦手かもしれませんね」と言われました。確かに自分から食べたがるのはパンだけで、固いものは手をつけないかも…。「食事は楽しく」とも思うので、楽しみながらかむ練習をさせてくれる絵本はありませんか?

 絵本のお友だちと「もぐもぐ」「ポリポリ」「ごっくん」しよう

大きく口を開けて食べ物を入れたら、前歯でかじったり奥歯でかみ砕いたりして、小さくなった食べ物をごっくんと飲み込む。よく考えてみると、食事ってたくさんステップがあって複雑です。子どもが「ちゃんと」食べられるようになるって、実はすごいことですよね。そんな子どもたちのがんばりをサポートしてくれるような、楽しみながらかむことを教えてくれる絵本をご紹介します。

まず最初は『ノンタンもぐもぐもぐ』。ノンタンやお友だちが、いろいろな食べ物を、もぐもぐとおいしそうに食べますよ。『もぐもぐ がじがじ』は、「もぐもぐ がじがじ もぐもぐ がじがじ ごっくん」というリズミカルな言葉のくり返しで食事が進みます。お友だちと一緒に食事をしているような気分になれるのが、おすすめポイント。

「もぐもぐ」にピンと来ないようなら、『おいしいおと! なんのおと?』をどうぞ。「ポリポリ」「シャリシャリ」などのかんだときの音に注目した絵本。また『おいしい おと』も、食べる時に聞こえる音をユニークに表現した絵本。ごはんなら「ボホッ モワーン ムッチ ムッチ ムッチ」。いずれも実際に食べて、かんで、確認してみたくなりますよ。

少し対象年齢が高めですが、『かむにんじゃ: ごはんをよく噛むことが楽しくなる食育絵本』は、かむことの大切さを教えてくれる絵本。巻末にかむにんじゃのうた「かむかむメロディー」の楽譜が載っています。口ずさむうちにかむことが当たり前になっているかも?

もぐらさんと一緒に「もぐもぐ」、かめさんと一緒に「かめかめ」を始め、「あーん」や「ごっくん」など食事中の声かけをたくさん教えてくれるのが、『もぐもぐかめかめ』。可愛らしい動物たちと楽しく食べたら、食事が何倍もおいしくなりそう。

絵本の監修をした保育士・管谷章世さんが、あとがきで「かむことにはいいことしかありません!」と力強い一言。食べ物をおいしく食べられ、消化吸収がよくなり、誤飲を防ぎ、さらに脳の活性化や発語、虫歯予防までいいことづくめだそう。お口をしっかり動かして食べることが、楽しい食事や元気な毎日につながりますように♪

(回答:ミーテ編集部・アッコ)


ページトップへ

無料会員登録後は、過去の「絵本子育て相談室」など、
様々な絵本情報が読み放題!
ぜひミーテにご登録ください♪