イチ押し絵本情報

春のにおいを、くんくん(ロングセラー&名作ピックアップ Vol.20)

2015年3月12日

毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。

 春のにおいを、くんくん

今回ご紹介する絵本は、アメリカの名作絵本『はなをくんくん』。初版は1967年。春を待つこの時期には欠かせないロングセラーです。

雪が降る森の中、野ねずみも、くまも、ちっちゃなかたつむりも、りすも、山ねずみも、みんな冬眠中。あれ? 目を覚ましたようです。寝ぼけまなこで鼻をくんくん、みんな、何かに向かって走り出しました…。

はなをくんくん

春を待つワクワクした気持ちが凝縮された一冊です。「くんくん」という言葉と、繰り返し表現のリズムが、結末に向けて話を盛り上げます。

モノクロで描かれた雪の森の中、最後に動物たちが見つけた一輪の花には、表紙と同じ鮮やかな黄色が効果的に使われ、極彩色の春の訪れを告げています。

一緒に鼻を「くんくん」させながら読んであげたら、窓の向こうから花の匂いが漂ってくる気がする、この時期の読み聞かせに欠かせない一冊です。

<ミーテ会員さんのお声>
だんだんあたたかくなってきたので季節的にぴったりな『はなをくんくん』を読み聞かせしました。

くんくんの意味がわかっていないので真似して教えてあげると、娘も一緒になってくんくんします。最後のページは娘も「わぁ☆」とお花を指差します。

雪を2回しか見たことがないので、冬眠の感じがまだつかめてないとは思いますが、また来年もたくさん読んであげたいです。 (1歳10か月の女の子のママ)

絵のマーク・シーモントさんは、著作が100冊以上というアメリカの絵本黄金期の作家のひとりで、一昨年に亡くなられています。『木はいいなあ』でコールデコット賞を受賞しているほか、挿し絵を手掛けた児童書の人気シリーズ「ぼくはめいたんてい」の新刊が、今年30年ぶりに登場したことでも話題です。


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