毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介する絵本は、アメリカの名作絵本『はなをくんくん』。初版は1967年。春を待つこの時期には欠かせないロングセラーです。
雪が降る森の中、野ねずみも、くまも、ちっちゃなかたつむりも、りすも、山ねずみも、みんな冬眠中。あれ? 目を覚ましたようです。寝ぼけまなこで鼻をくんくん、みんな、何かに向かって走り出しました…。
春を待つワクワクした気持ちが凝縮された一冊です。「くんくん」という言葉と、繰り返し表現のリズムが、結末に向けて話を盛り上げます。
モノクロで描かれた雪の森の中、最後に動物たちが見つけた一輪の花には、表紙と同じ鮮やかな黄色が効果的に使われ、極彩色の春の訪れを告げています。
一緒に鼻を「くんくん」させながら読んであげたら、窓の向こうから花の匂いが漂ってくる気がする、この時期の読み聞かせに欠かせない一冊です。
<ミーテ会員さんのお声>
だんだんあたたかくなってきたので季節的にぴったりな『はなをくんくん』を読み聞かせしました。
くんくんの意味がわかっていないので真似して教えてあげると、娘も一緒になってくんくんします。最後のページは娘も「わぁ☆」とお花を指差します。
雪を2回しか見たことがないので、冬眠の感じがまだつかめてないとは思いますが、また来年もたくさん読んであげたいです。
(1歳10か月の女の子のママ)
絵のマーク・シーモントさんは、著作が100冊以上というアメリカの絵本黄金期の作家のひとりで、一昨年に亡くなられています。『木はいいなあ』でコールデコット賞を受賞しているほか、挿し絵を手掛けた児童書の人気シリーズ「ぼくはめいたんてい」の新刊が、今年30年ぶりに登場したことでも話題です。
無料会員登録後は、過去の「絵本子育て相談室」など、
様々な絵本情報が読み放題!
ぜひミーテにご登録ください♪