イチ押し絵本情報

リアルな彫刻の動物たちの、出会いと別れの物語(新刊絵本のご紹介 Vol.471)

2024年1月8日

今回は、注目&話題の新刊情報をご紹介していきます!

 リアルな彫刻の動物たちの、出会いと別れの物語

内田麟太郎さんの作、はしもとみおさんの彫刻・絵による絵本『ともだちのなまえ』が出版されました。

見開き

広い海の真ん中にある小さな島には、イグアナが一匹だけ住んでいました。そこに羽を痛めたカモメが空から落ちてきました。イグアナはかいがいしく世話を焼き、カモメの傷は少しずつ治っていきます。そんなある日、カモメが聞きました。
「イグアナさんはひとりぼっちなの?」
孤島のイグアナと渡り鳥のカモメの、出会いと別れを詩情豊かに描いたお話です。

はしもとみおさんは動物の彫刻家。作品は背景の絵の上に彫刻を置いて写真撮影されたものなのだそう。彫刻だからこその存在感や陰影が、内田麟太郎さんの表現するはかなく美しい世界にリアリティーを与えているのかもしれません。

<作者(文)・内田麟太郎さんからのコメント>
淋しさとは、ひとりでいることではなく、ひとを思う心ではないでしょうか。
ひとは淋しさを知ることで、やさしいひとになっていけるのだと思えます。
淋しさを抱きしめながら、ひとはひとに。

<作者(絵)・はしもとみおさんからのコメント>
彫刻に性格を持ってもらうことで、絵本に特別な生命感が出たのではないかと思います。内田さんの美しい文章を読んだ時その場で見えた、イグアナさんとカモメさんを形にしました。

はしもとさんの手がける動物たちはとてもリアルで、息遣いまで感じられるほど!ぜひ一度絵本を手に取ってみてくださいね。

▼内田麟太郎さんのインタビューはこちら
「詩の心でつづる 絵本の言葉」


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