イチ押し絵本情報

教えて! 辰年にちなんで竜の絵本(絵本子育て相談室 Vol.470)

2023年12月22日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 教えて! 辰年にちなんで竜の絵本

<今回のご相談>
3歳2か月の男の子のママです。夫とおばあちゃんが辰年ということもあり、夫の実家には竜にちなんだ置物や飾りがいろいろあります。来年の干支は辰なので、新年にはとっておきの竜の掛け軸が飾られるそうで、息子は今からとても楽しみにしています。せっかくの機会なので、子どもにも竜にまつわる絵本を読んであげたいなと思っています。おすすめの絵本を教えてください。

 壮大な名作からユーモア絵本までたっぷりと

とっておきの竜の掛け軸なんて、息子さんが期待したくなる気持ちがわかりますね。想像上の生き物となれば絵本の得意分野。壮大な名作からユーモア絵本まで、幅広くそろっています。

まずはロングセラーを数冊。『ほしになった りゅうのきば』は、赤羽末吉さんの絵が圧倒的な中国民話。ひろすけ童話の『りゅうの めの なみだ』は、親世代、祖父母世代にとって、いわさきちひろさんの絵と共に懐かしく思い出されるのでは。児童書ですが忘れてはならないのは、『エルマーのぼうけん』のシリーズなど。

子どもたちが親しみをもてる竜のお話もあります。『まんまるハオちゃん』のハオちゃんは、竜の恐ろし気なイメージとは真逆の、緑色で真ん丸の子どもの竜。とてもキュートで、一目で好きになっちゃいますよ。

『ふでばこのなかのキルル』は、筆箱に入るくらいの小さい竜のお話。「キルル」という鳴き声も、手のひらサイズの大きさも、ぐっと心つかまれる愛らしさです。不思議な出会いに心あたたまり、そして最後の別れで思わず目に涙。

干支の辰が登場するのは『なにしているの?』。「五味太郎さんの干支セトラ絵本」シリーズの一作で、とってもユーモラスなお話。また、干支自体の絵本なら、以前ご紹介した「十二支、全部言えるかな?」の記事を参考にしてくださいね。中でもロングセラーの『十二支のおはなし』は、大迫力の絵を楽しみながら十二支の起源を知ることができる良作。この機会にどうぞ。

雨粒から生まれた小さな「ちび竜」が、身近な自然と触れ合いながらどんどんどんどん成長し、最後はなんと地球を抱くほどの「でか竜」になるという、ダイナミックなお話。竜らしからぬ可愛らしさと、想像上の生き物らしいスケール感の両方が味わえます。工藤直子さんの詩的でリズミカルな言葉と、あべ弘士さんが自在に描く迫力の竜は、年齢を問わず心に響くはず。ぜひご家族の皆さんで楽しんでくださいね。

(回答:ミーテ編集部・アッコ)


ページトップへ

無料会員登録後は、過去の「絵本子育て相談室」など、
様々な絵本情報が読み放題!
ぜひミーテにご登録ください♪